「ひとり娘のそばに移住したい」と言う高齢の父。希望を叶えてあげたいとは思うものの…/親の呼び寄せが問題山積みだった件(3)

遠く離れて暮らす高齢の両親。
「今は元気だけど、この先なにかあったらどうしよう」「このまま離れて暮らしていて大丈夫?」とぼんやり不安に思っていた矢先…父が電話で「そっちに引っ越したい」と言ってきた!!
実家は残す? 売る? 新しく両親が住む家はどうやって探す? お墓はどうなる?
いざ「両親を呼び寄せる」となるとたくさんの「これってどうすればいいの~!!」が押し寄せてきて…
イラストレーター・エッセイ漫画家のこしいみほさんが実際に直面した「両親の呼び寄せ」を、イラストとエッセイでつづります。この記事を読んで、あなたの「親とのこれから」をじっくり考える機会にしてみませんか?


こんにちは、こしいみほです。
関東在住の30代のエッセイ漫画家です。長女の出産を機に、夫の両親との3世代同居を始めて8年が経ちました。
私の両親は70代で関西在住なのですが、ある日、父から「関東に移住を検討している」と電話が。ひとりっ子である私が軽い気持ちで言った「関東に来たら?」の言葉をきっかけに、真剣に考え始めたと言うのです。
離れて暮らしていた両親の老後の暮らし。
いずれはなんとかしなきゃな〜と思ってはいたものの、まだ具体的な話はしたことがありませんでした。まさか父のほうから動き出すとは思っておらず、正直ちょっとしたパニック状態に!
私と同じように結婚や仕事で関西から関東に移り住んだ友人は多いですが、「親を呼び寄せる」という話は今まで聞いたことがありませんでした。呼び寄せるってどうやって? まず何から手をつければいいの!? そもそも本当に実現できるの…!? 疑問や焦りで埋め尽くされた頭の中を整理するため、ひとまずいろんな人に意見を聞いてみることにしました。
まず最初に夫や同居している義両親に話してみました。
「親から言い出だすのは珍しいけど、ありがたいよね」「離れていると心配だもんね」と、高齢の父の思い切った決断に驚きはしたものの「よかったね!」と前向きな反応があり、「そうだよね…悪いことじゃないもんね」と、私の気持ちも少し明るくなりました。
次に、インスタグラムのフォロワーさんたちにも相談してみることに。
私が日々投稿している子どもたちの育児絵日記のフォロワーさんには、私と同年代の子育て中の女性が多かったので、同じような経験をした人がいるか尋ねてみました。
すると、「高齢でひとり暮らしの母が心配で」「都内に親が住むマンションを購入」など、予想以上に多くの方から、遠方から親を呼び寄せたというメッセージが! メッセージのやり取りをするうちに「私だけじゃないんだ!」という心強さと「前向きに考えてみよう」という勇気がわいてきました。焦りばかりで不安になっていた心も、具体的な話を聞くことで少しずつ落ち着いてきました。
「親の老後のことは親が元気なうちに」というアドバイスは、いろんなところで目にします。これまでは「確かにね〜」なんてわかったつもりでいましたが、いざ自分の身に起きると「本当にその通り!」と実感。むしろ親が元気なうちでさえ、親から思いもよらない「ああしたい、こうしたい」が出てくると慌ててしまうのです。
「親の呼び寄せ」に限らず、結婚や育児にしても、初めてのことは自分の知識や情報が少なく、つい慌ててしまいがち。ひとりでパニックになりそうになったら、誰か話を聞いてくれる人に打ち明けてみるのもひとつの手です。視野が広がることで自分の頭の中も整理され、気持ちを落ち着かせることができるかもしれません。
▶︎プロフィール
こしいみほ
イラストレーター・エッセイ漫画家。
SNSで育児や趣味のマンガをたのしく発信しています。
著書にコミックエッセイ「ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく生きる23の思考術」、「不調と痛みが消える!10秒筋膜ほぐし」(マンガ担当)など。
Instagram:@miho20141124
Twitter:@541miho
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