もうすぐ始まる2学期。不登校娘の心のシャッターよ、開け!/娘が学校に行きません(13)

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トモの心に声を届けたい

「明日はちゃんと行くから」から始まった。まさかうちの娘が不登校になるなんて!/娘が学校に行きません(1)
『娘が学校に行きません』13話【全23話】


文部科学省によると、「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。そして2022年10月に発表された「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校児童生徒は24万4940人と9年連続で増加し、過去最多となっているそう。児童生徒1000人あたり25.7人が不登校ということになり、非常に身近であるということがわかります。

数々の人気コミックエッセイを手掛ける漫画家・野原広子さんの娘・トモちゃんも、不登校を経験した児童の一人。小学5年生のある朝「今日だけでいいから学校休ませて」と訴え、「今日だけだよ」と野原さんが許可したところ、その日を境に学校の話をすると喘息や発熱などの症状が出るようになり、学校に行けず不登校状態になってしまいました。叱咤も励ましもトモちゃんには効かず、どうしたらいいのか悩む野原さん。暗く深い迷路に迷い込んでしまった気分だったそうです。

夏休みもそろそろ終盤。担任の山田先生がトモちゃんの様子を見に来てくれますが、トモちゃんは先生に心を開くことはなく、拒絶…。先生とも母親とも違う、第三者の言葉なら素直に聞いてくれるのではないかと、野原さんはトモちゃんをカウンセリングに連れていくことにします。トモちゃんの反応を見てみましょう。

※本記事は野原広子著の書籍『娘が学校に行きません』から一部抜粋・編集しました。

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