投資成績はできるだけ見ない
積立投資を始めたばかりの初心者は、「どれくらい資産が増えたか」「資産が減っていないか」といった感情から投資成績を毎日チェックしてしまいがちだ。その気持ちは痛いほどわかるが、投資していることを忘れるぐらいがちょうどいい。
投資成績を見るべきではない理由には、「売買したくなること」と「感情を揺さぶられること」の2つがある。
投資信託の基準価額が上がっていたり、下がっていたりしていたときにどのような感情を抱くだろうか? 多くの人は、「今売れば〇〇円の利益になる」「買い増しておけば、もっと儲かるかもしれない」といった感情に支配されてしまう。この感情に任せて、短期売買をすることで利益を得られる可能性もあるが、当然、損失を抱えるリスクもともなう。「トレードをしたい」という感情をコントロールするのは容易ではないので、投資成績を見ないほうが精神的な負担が少なく済むのだ。
また、積立投資を10年、20年と続けていくなかで、リーマンショックやコロナショックのような大暴落を体験することになるだろう。新型コロナウイルスが蔓延した2020 年3月には、オルカンの基準価額が前日比で約9%も下落した日があった。そのときオルカンに1000万円投資していたら、1日で910万円まで資産額が減ってしまう。この暴落に耐えられずにオルカンを売ってしまうと、資産が大きく減り、億り人への道が遠のいてしまうだろう。もしニュースで株価が暴落していることを知って不安を感じたら、「お守りグラフ」を見て、少しでも心を落ち着かせよう。
※本記事に掲載の情報の多くは2023年9~11月時点のものをまとめております。掲載内容と変更になっている場合もありますので、予めご了承ください。
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著=マサニー/『ズボラな人でもお金が増える 漫画インデックス投資一択で億り人』