痛くない&ウイルスも洗い流せる「3ステップ鼻うがい」
鼻うがいは、スポイトやボトルを使って洗浄液を鼻に噴射させる噴射式がやりやすくおすすめ。道具によって洗える範囲が異なりますが、今回は容量200ml以上の高圧式大容量のボトルを使ったやり方をご紹介します。
高圧式大容量ボトルなら、副鼻腔まで広範囲に洗えます。副鼻腔がきれいだと、慢性鼻炎の改善も期待でき、気管の健康を守る一酸化窒素の分泌量も増加しますよ。
【用意するもの】
□鼻うがい用のボトル
□37℃程度のぬるま湯200ml
□塩2g
容量200ml以上の鼻うがい用ボトルを準備。水道水か蒸留水を使用し、給湯器の温度を設定するか電子レンジで温めて。井戸水はNG。
【準備】
鼻が詰まっている人はあらかじめはなをかみ、鼻の通りをよくしておきます。ぬるま湯に塩を溶かし、鼻うがい用のボトルに入れましょう。
1:鼻にボトルを押し当てる
洗面台などぬれてもいい場所で少し下を向き、片方の鼻の穴に、ボトルの噴射口を差し込みます。詰まりやすい側からやるのがおすすめ。
2:「あ~」といいながらボトルを押し、反対側の鼻から水を出す
「あ~」といいながら、ボトルをやさしくプッシュ。噴射された洗浄液が鼻の奥に届き、反対側の鼻から出ていきます。休みながら、液が半分になるまで続けて。
声を出すことで水がのどに垂れにくくなります。ボトルは強く押し過ぎないよう注意。洗浄液は、入れた側の鼻や口から出てもOKです。
3:反対側の鼻も同様に行ないやさしくはなをかむ
残りの洗浄液で、反対側の鼻も同様に洗います。終わったらやさしくはなをかみ、鼻に残った洗浄液を出しましょう。最後に洗面台をサッと洗い流して終了です。
副鼻腔まで洗えると、あとから洗浄液が出てくることもあります。
洗浄液を正しく流すために。鼻うがいのOK&NGポイントをチェック
これでもOK!
□市販の洗浄液や生理食塩水を使う
鼻うがい用の洗浄液や生理食塩水でもOK。洗浄液の多くは、生理食塩水に線毛の働きがよくなる重曹が配合されています。
□ボトルを鼻から離し圧を弱める
ボトルを鼻から離せば、低圧式と同様、鼻の入り口だけを洗うことができます。奥に入れるのが怖ければ、まずは離してトライを!
これはNG!
□大きく頭を傾ける
反対側の鼻から水を出そうと顔を横に傾けると、液が耳管へ流れやすくなります。噴射の圧で反対側の鼻へ流れるので、顔はまっすぐに。
□鼻が通らないときに行なう
片鼻が詰まっているときに、通っている鼻を洗うと、液の流れ先がなく耳管に流れます。鼻が完全に詰まっているときはやめましょう。
案外簡単にできそうな、鼻うがい。花粉症歴20年のライターさんが挑戦してみたところ、想像以上の爽快感だったとか。
「鼻の奥に洗浄液が達する一瞬が怖いですが、痛みは皆無。終了後は慢性鼻炎人生で初めての、爽快な鼻通り! 毎日の習慣になりました。花粉症シーズンも乗り切れそうです」
みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!
イラスト/渡邉美里 編集協力/及川愛子
文/さいとうあずみ