中学受験と高校受験、同じ「偏差値50」でも意味が違う!? 見通しを誤らないために
中学受験を目指すお子さんがいる家庭の保護者に向けて、動画配信サイト等で情報発信をしているのは、様々な塾で講師として指導をしてきた西村創さんです。
「中学受験の世界には、光もあれば影もある」と語る西村さんが教える、中学受験を考えたときに「知っておくべきこと」とは? ぜひ参考になさってください!
中学受験の世界に入る前の親がしがちな誤解
中学受験については、ウワサ話やSNSなどの情報があふれているため、思い込みや誤解が多いと感じています。「当然」だと思っていることも、もしかしたら違う見方があるかもしれません。
大切なこと
・塾はわが子に合っているかを最優先にする
・中学受験事情は目まぐるしく変わっていることに注意
「中堅校なら入れそうという見通し」は誤解
よくある誤解の一つは、中堅校なら入れそうだと考えることです。「うちは、よそと違って、偏差値の高い学校じゃなくて中堅校に入れれば十分だから」と思ってはいないでしょうか?
中学受験塾の偏差値50は、高校受験の偏差値50とは意味が違います。中学受験は母集団の学力が高いので、偏差値50を取るのは容易なことではありません。
中堅校に合格するにも、小3の2月から中学受験専門塾に通って本気で勉強する必要があります。中には小5の冬期講習くらいから入塾して受験勉強を始めて、難関校に合格するような子もいますが、稀なケースです。
また、中学受験の内容は、大学を出ている大人でも、中学受験の内容に日々触れていない素人にはそう簡単に解けるものではありません。四谷大塚のWebサイトで『予習シリーズ』というテキストのサンプルを見てみてください。「これを小学生が解くの?」と衝撃を受けるはずです。
※本記事は西村 創著の書籍『中学受験のはじめ方』から一部抜粋・編集しました。
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