Webライターってどんな仕事?
「Webライター」という言葉を聞いたことはあっても、詳しくは知らないという方もいることでしょう。ここでは、Webライターの仕事内容や報酬体系について説明します。
Webライターの仕事内容
Webライターは、Web上に掲載される記事を書く仕事です。たとえば、次のような仕事があります。
●SEO記事を作成する
●取材をして記事を書く
●商品やサービスを売るための文章を書く
SEOはSearch Engine Optimizationの略称で、「検索エンジン最適化」のことを言います。Googleの検索上位に入ってサイトを見てもらう機会を増やすための施策です。SEO記事は、おもに商品やサービスの認知を広げるために検索上位を目指すことを目的に作成します。Webライターを始めて、最初に書くことの多い仕事です。
取材記事は、取材から記事作成まで行うこともあれば、音源や動画を共有してもらって記事を書くこともあります。AIの台頭により、人にしかできない仕事として注目を集めている仕事です。
また、商品やサービスを売るための文章を書く「セールスライティング」もWebライターの仕事の1つ。お客さんの心に響く言葉を使うスキルが求められ、商品やサービスの売上に直結する仕事です。
このほかにも、コラム執筆、ブログ記事の執筆代行、YouTubeの台本作成などがあります。Webライターの仕事はとても幅が広く、人によって請けている仕事が違うのが特徴です。
Webライターの報酬体系
Webライターは記事作成の対価として、発注主から報酬を受け取ります。報酬には次のような種類があります。
●文字単価:1文字あたり◯円
●記事単価:1記事あたり◯円
●時給制:1時間あたり◯円
文字単価の仕事は1記事3,000文字の場合だと、1文字1円なら3,000円の報酬がもらえます。記事単価は、執筆以外に画像作成や入稿作業など、別の業務も任されている場合に設定されることが多い報酬体系です。
時給制の仕事では、「時給×業務時間」で報酬が支払われます。Webライターはオンラインで仕事をすることがほとんどなので、発注主指定のツールを使って業務開始・終了時間を記録することが多いようです。
このなかでも特に多いのは、文字単価での仕事。未経験で始めた初心者は、文字単価1円前後からスタートすることが一般的です。
Webライターのメリット
Webライターには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットをご紹介します。
●在宅で仕事ができる
●パソコンとインターネット環境があれば始められる
●未経験からでも始められる
1つずつ見ていきましょう。
在宅で仕事ができる
1つ目は、おうちで仕事ができることです。インターネット環境さえあればどこでもできる仕事なので、出勤する必要がありません。朝に満員電車に揺られることも、悪天候の中で出社することもないので、仕事の前に消耗することが少ないと言えるでしょう。
また、子育て中の方は、家事や育児の合間のスキマ時間でも仕事ができます。在宅ワークだと時間の都合をつけやすいので、まとまった時間を取ることが難しい方でも働ける点がメリットです。
パソコンとインターネット環境があれば始められる
2つ目は、少ない設備で簡単に始められることです。たとえばWebデザイナーは同じ在宅ワークですが、デザインするためのツールを購入する場合があります。一方でWebライターはパソコンとインターネット環境さえあれば、原稿はパソコンにもともと入っているツールや、Googleドキュメントなどの無料で利用できるツールで書くことが可能です。
仕事を始めるために揃えるものが少ないため、やりたいと思ったらすぐに始められるのがメリットと言えます。
未経験からでも始められる
3つ目は、未経験からでも始められることです。Webライターの仕事をするために、特別な資格は必要ありません。現在Webライターとして活躍されている方も、出版社や編集プロダクションなどで働いていた経験のある方はごく一部で、多くの方は未経験から始められています。
例えば、50代からWebライターを始めた瀬崎貴子さんは、未経験からのスタートでした。今は宅地建物取引士の勉強方法に関する記事作成や、オンラインセミナーの内容をブログ記事に要約する仕事などをされています。
これまでの経験にかかわらず、始められる仕事である点はWebライターのメリットです。
Webライターのデメリット
Webライターの仕事には、メリットだけでなくデメリットもあります。どちらも押さえたうえで始めるかどうか検討しましょう。
安定した収入を得るまでに時間がかかる
Webライターは未経験から始められる一方で、安定した収入を得るまでに時間がかかります。理由は、初心者は単価も安い傾向にあり、執筆にも時間がかかるためです。低収入の期間が続くことは、ある程度覚悟して始めましょう。
ただ、ずっと低単価の状態が続くわけではありません。スキルアップできれば収入の増加にもつながるので、コツコツ頑張る気持ちをもって臨むことが大切です。
帳簿作成や確定申告などの手続きが必要
Webライターが個人事業主として仕事をする場合、一定以上の収入を得た場合には自分で税金を納める必要があります。よって、売上や経費の記録をする帳簿作成や確定申告などを行わなければなりません。
ただし、自分で行うのが難しいときは、税理士や経理が得意な人にお願いすることもできます。数字が苦手な方は、帳簿作成や確定申告を頼むことも視野に入れると良いでしょう。
未経験からWebライターになるための5ステップ
ここからは、実際に未経験からWebライターになった筆者の経験をもとに、5ステップで解説します。筆者の初報酬は1記事1,000円でしたが、今ではWebライターの仕事だけで生計が立てられるようになりました。未経験からWebライターを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1:ライティングの基礎スキルを学ぶ
まず、ライティングの基礎スキルを学びましょう。今は本やYouTubeでたくさんライティングに関する情報が出ているので、お金をかけなくても学べるチャンスはたくさんあります。図書館は新しい本が少なかったので、筆者はフリマアプリで中古品を買って読んでいました。
まずは気になったライティングの本を読んだり、YouTube動画を見たりして、大切なポイントをまとめるところから始めるのがおすすめです。
2:Web記事をたくさん読む
ライティングの基礎スキルを学ぶことと並行して、Web記事もたくさん読みましょう。WebライターはWeb上に掲載される記事を書く仕事なので、Web上でどのように見えるのかを知っておく必要があります。
筆者は改行するタイミングや漢字とひらがなの割合、読みやすいと感じる理由などを意識して読んでいました。
3:実際に自分で記事を書く
ある程度ライティングについて把握したら、自分のブログを作って記事を書いてみるのがおすすめです。無料で利用できるはてなブログやnoteを使うと、コストがかかりません。見出しの作り方、文章の流れを書きながら確認してみましょう。
4:クラウドソーシングに登録する
ブログで数記事書いてみたあとは、クラウドソーシングに登録してみましょう。クラウドソーシングとは仕事を依頼したい人と受注したい人をつなげるサイトのことです。実際にどのような仕事があるか見てみるためにも、早めに登録することをおすすめします。おすすめのクラウドソーシングは、後ほどまとめて解説します。
5:未経験OKの仕事に応募する
募集内容を読み、未経験OKと書かれている仕事に応募してみましょう。未経験OKの仕事は報酬が低い傾向にあるものの、募集人数が多く提案が通りやすい特徴があります。気になるテーマ・ジャンルの募集を見つけたら、どんどん応募して経験を重ねましょう。
未経験者OK!おすすめのクラウドソーシングサイト
筆者もよく使っていた、未経験者OKのおすすめクラウドソーシングサイトをご紹介します。ぜひ利用してみてください。
1:ランサーズ
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサイトです。24時間365日受付のオンラインサポート窓口があるため、万が一トラブルがあっても相談できる点で安心できます。
ライティングの仕事は金融や不動産など100以上の業界で発注実績があり、長期継続案件もあります。大体の相場は1文字0.5〜5.0円です。募集されている仕事の件数が多いので、最初に登録するクラウドソーシングとしておすすめします。
2:クラウドワークス
クラウドワークスもランサーズ同様、日本最大級のクラウドソーシングサイトです。利用企業は78万社以上、登録者数は480万人とたくさんのユーザーが使っています。
ライティングの相場は1文字1円前後から。日本でもっとも大きなクラウドソーシングサイトのため、案件の種類も豊富です。ランサーズと併用して、クラウドワークスで応募できそうな案件を探すのもひとつの手です。
3:ママワークス
ママワークスは「ママ」と書かれているものの、性別や子どもの有無などにかかわらず誰でも利用できます。
週に1回、メールマガジンで新着求人をお知らせしてくれるので、気になる募集も見逃しにくいのがうれしいポイントです。ランサーズやクラウドワークスと合わせて、利用してみてください。
Webライターは未経験でもできる在宅ワーク!
Webライターの仕事は、パソコンとネットさえあれば誰でも始められます。クラウドソーシングサイトでは未経験者OKの募集も多いため、初めての在宅ワークにもぴったりです。在宅で働きたいと考えている方は、ぜひWebライターの仕事に挑戦してみてください!
文=武川彩香(Webライター)