新居の間取りを考える際にやりがちな失敗とは?専門家に聞いてみた
「家を購入するぞ!」と決めたら「こんな家がいい」「あんな間取りにしたいね」と夢が広がります。「理想の素敵な間取りを考えたい」という夫婦が、家づくりの専門家である一級建築士に相談している場面を覗いてみましょう。何から考えたらいいのかわからないという人にとって、きっと参考になることがあるはずです。
※本記事は3月13日発売の「ウォーカームック マイホームLOVEWalker 2024 家を買うとき最初に読む本」(角川アスキー総合研究所)の一部を抜粋、再編集したものです。
間取り図は家具配置から考える
――おふたりの好きなカフェとかありますか? 居心地がいいなと感じるカフェをイメージすると、理想のリビングの形が見えてくるんです。
夫「よく行くカフェがあります! 窓際で外の緑も見える端の席が僕たちのお気に入り」
――リビングは居心地のいいカフェをイメージして、たとえばソファはどこにどう置こう? といったことから考えるといいですよ
妻「家具をどう置くか、から考えるんですか!?」
――どんな家具が必要で、それをどこに置くかをちゃんと決めた上で間取りを考える。そうしないと、引っ越してから『わっ! どうしよう…』ということが。
夫「あれっ、確かにこの間取りだと、リビング(間取り図の赤い囲み部分)にソファを置こうにも、三方に廊下や和室の扉、窓があるから、なんか落ち着かなさそうだ。TVを置く場所もないし」
――窓と扉が多い部屋は、家具が置きづらいんです。家族の暮らしを想像すると、家具のいる・いらないも見えてきますよ
妻「私は、ダイニングで一緒にお茶したりおしゃべりしたりしたいから、リビングにテーブルはいらないわ」
夫「自然と家族が集ってリラックスできるリビングがいいから、ソファの周りが動線になるのは避けたいな」
――いいですね。間取りを考える前に、自分たちが優先したいことをしっかり話し合うことって、すごく大事なんです
夫「優先順位かぁ…。リモートワーク用に書斎はほしいぞ」
妻「子どももだんだん大きくなるし、そんな余裕ある?」
――ダイニング(間取り図の青い囲み部分)に機能を足すと、いらなくなる部屋があったりしますよ! お子さんがランドセルを置く棚や家事コーナーなど、置き家具でも叶うスペースをダイニングに作ると、ひと部屋分浮かすことができたり
夫「なるほど。ワークスペースとスタディコーナーを兼用するのもありですね」
間取りポイントまとめ
(1)家族の暮らしを想像し、優先順位を決めておく
(2)リビングの間取りは、居心地のいいカフェをイメージして考える
(3)スペース取りをして機能を足すと、効率のいい間取りになる
文=「ウォーカームック マイホームLOVEWalker 2024 家を買うとき最初に読む本」編集部YT
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ウォーカームック「マイホームLOVEWalker 2024 家を買うとき最初に読む本」
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