決め手は「押し洗い」! 動物性繊維のセーターを縮ませずに洗う
ドライマークのウールやカシミヤのセーターも、水に触れる時間と摩擦が少ない押し洗いなら、縮ませずに洗えます。8割程度乾いたら、スチームアイロンの蒸気をまんべんなく当てると、ふんわりとした仕上がりに。
1:毛玉を取る

毛玉は、ぬらす前にできるだけ取っておくと、仕上がりがきれい。毛玉は毛玉カッターやハサミで切るのもよし、歯ブラシですくうように巻き取るのもよし。
毛先を斜めにカットした歯ブラシを使うと便利!

2:前処理する

首まわり、袖口、わきなど汚れている箇所にプレウォッシュ液を3プッシュずつスプレー。洗濯ブラシでたたき、汚れを浮かせる。特に動物性繊維は摩擦に弱いので、こすらないように注意。
【プレウォッシュ液の作り方】
空のスプレー容器に洗濯用の液体洗剤と水道水を1:1の割合で入れ、振って混ぜる。作ったプレウォッシュ液は1週間以内に使い切って。
*洗濯用液体洗剤は弱アルカリ性のものを選んでください。
3:洗剤液の中で押し洗いする

セーターを裏返し、洗剤液の中でやさしく押し洗いする。セーターをひっくり返して押す向きを変えながら、繊維の奥の汚れを洗剤液に移す。ウールは水に弱いので、この工程は3分以内で。
*中性洗剤の使用をおすすめします。
4:ネットに入れ、水けを切って1分脱水

洗濯ネットに入れて余った部分を縛り、水けを切る。バスタオルとともに洗濯機で1分脱水したらネットから出し、3分以内を目安に水で押し洗いしてすすぐ。再びネットに入れ、1分脱水する。
5:干したら形を整える

丁寧に洗っても、干し方によっては伸びたり縮んだりして形崩れする場合があるので注意。干したら元のセーターの形に近づけるように縫い目を引っ張って形を整える。
* 裏返しのまま干し、乾いたら元に戻します。
6:ハンガーを2本使って干す

形崩れしないように、干すときはハンガーを2本使って重みを分散させ、水平にするとよい。ホームセンターなどで売っている平干し用グッズにバスタオルを敷いて乾かすのもおすすめ。
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今まで縮みや形崩れがこわくてクリーニングに出していましたが、思い切って洗ってみると思いのほかきれいな仕上がりに。スチームアイロンを当てることでふんわり感が増して、来シーズンも気持ちよく着られそうです。
みなさんもぜひ洗ってみてくださいね!
イラスト/mappy 撮影/林 ひろし 編集協力/宇野津暢子
文/さいとうあずみ