頑張り屋さんは要注意! 胃腸のトラブルのお話
胃腸は食事の栄養から「気(エネルギー)」を生み出し、生命活動の基礎を支える、体の中でもひときわ大切にしたい臓腑。
胃の不調は原因からいくつかの種類に分けられますが、自分の不調がどのタイプにあたるのかを知って、タイプ別に対策するのがポイントになります。
慢性タイプ
慢性的に胃腸が弱い人は、疲れた時や体に負担がかかると胃痛が起きます。痛み方にも特徴があり、シクシク痛む、手を置いたりさすったりして温めたりすると楽になるといったものがあります。
このタイプの方は、米、かぼちゃ、じゃがいも、とうもろこし、キャベツ、りんごなどをよく摂るようにするといいでしょう。
食事の際は薄味のものをよく噛んで、腹八分目にすることを心がけましょう。
また溜まった疲れや睡眠不足は早めに解消するようにしましょうね。
おすすめレシピ
やまいもたっぷり青じそつくね
材料(1人前)
鶏ひき肉…100g
やまいも…100g
大葉…5枚
酒…小1
塩・こしょう…少々
油…適量
大根おろし…適量
ポン酢…適量
作り方
1 やまいもと大葉は粗めのみじん切りにする。
2 ボウルに鶏ひき肉、酒、塩、こしょうを入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
3 やまいもと大葉を入れよく混ぜ合わせる。
4 フライパンを熱して油をひき、スプーンで形を整えながら中火で焼く。
5 焼き色がついたら、蓋をして火が通るまで蒸し焼きする。
6 焼き上がったらポン酢と大根おろしを添えて完成。
枝豆とエビのしんじょ
材料(1人前)
はんぺん…60g
枝豆…20g
エビ…20g
片栗粉…小1
おろししょうが…小1/4
水…200ml
白だし…大1/2
ゆずの皮…適量
作り方
1 はんぺんはポリ袋に入れて滑らかになるまで、よくすりつぶす。
2 エビは背わたを取り、食感が残る程度に刻む。枝豆はさっと塩茹でし、薄皮が気になる場合は取り除く。
3 2と片栗粉、おろししょうがを1に入れ混ぜ合わせる。
4 2等分にして、丸く成形する。
5 お鍋にお湯を沸かし、弱めの中火で5分茹でる。
6 別の鍋に水と白だしを入れ中火で熱し沸いたら、器に注ぎ、茹で上がったしんじょ、千切りにしたゆずの皮を盛り付けたら完成。
●不調の症状については、 必ずその症状があらわれるとするものではありません。 あくまで可能性のひとつとしての症状と養生のヒントになります。
●養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
●養生として紹介しているレシピはひとつのアイデアです。味つけなど好みで自由にアレンジしてください。
●妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。 本記事の情報は2024年3月時点のものです。 それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
〈監修〉田中友也
鍼灸師、 国際中医専門員、 国際中医薬膳管理師、登録販売者資格保持。
関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。 現在、兵庫県にあるCoCo 美漢方 (ここびかんぼう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。 SNSやコラム上でも親しみやすいトーンで、 漢方や中医学など東洋医学の普及に努め、オンラインセミナーなども積極的に開催している。
監修=田中 友也、漫画=In.S_そーい/『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』