どうする「父の日」の贈り物?1万5千人に聞いた「お父さんが本当にほしいもの」アンケートの結果を大公開!
今年の父の日は6月16日。お父さんへのプレゼントはもう用意しましたか? 母の日と比べると、いまだにちょっぴり影が薄い父の日。「お父さんのほしいものがわからないのでプレゼントを選ぶのがたいへん!」「毎年同じものばかり贈ってしまう」という方も多いようですね。そこで、ニッセイが毎年行う父の日アンケートの結果をもとに、父の日の贈り物について、今年の傾向をレポートします!
みんなが選んでいる贈り物は?その予算は?
ニッセイ(日本生命保険相互会社)は2024年5月、父の日に関するインターネットアンケートを実施して、1万5,351名から回答を得ました。なお、回答した人の割合は女性がやや多く(男性:7,403 名、女性: 7,689名、その他・無回答:259名)、年代別では50代が最多です。
まず「今年は『父の日』にプレゼントを贈る予定ですか?」と尋ねたところ、「贈る」と回答した人は全体の68.5%。昨年より4.2ポイント上昇しています。
「父の日」にお父さんや配偶者にプレゼントを「贈る」と回答した人は、今年の「母の日」にプレゼントを「贈る」と回答した人に比べて6.5ポイント低いものの、「母の日」とそう変わらないくらい「父の日」にプレゼントを贈る人も多いようです。
贈ると回答した人が多い都道府県を1位から5位まで紹介すると、沖縄県、大分県、鹿児島県、佐賀県、福島県の順になりました。これらトップ5の県は、8割以上の人が「贈る」と回答しています。全国平均よりかなり高いですね。
ちなみに、「贈らない」とした31.5%の人に「プレゼントを贈らない理由は何ですか?」と尋ねたところ、最も多いのが「贈る習慣がないため」で、この回答が全体の約3割以上を占めました。
続いて、「贈る」と回答した人に、「何を贈る(実施する)予定ですか?」と聞いてみました。
1位は「酒類」で、全体の24.2%を占めています。
2位が「健康飲料・食品・スイーツ」で23.8%、3位が「衣類」で14.4%でした。
なお、「手紙・メール・絵・手作りの品」と答えた人は5.0%で5位でした。
反対に、プレゼントを贈られる側の方に、「あなたが配偶者・お子さまにしてほしいこと・貰いたいものは何ですか?」と尋ねてみました。
1位は「食事」で、全体の21.2%です。
2位はなんと「手紙・メール・絵・手作りの品」で、全体に占める割合は18.7%もあるのです!
贈る側との割合の差は13.7ポイントにものぼります。
3位は「酒類」で17.7%でした。
お父さんへの贈り物といえばお酒、と考えがちですが、実際にお父さんたちがほしいのは「食事」や「手紙・メール・絵・手作りの品」。つまり、子どもとのコミュニケーションなのです。
世のお父さんたちは、感謝の思いを手紙やメールで伝えられたり、お子さんに似顔絵をかいてもらったりすると、いちばん喜んでくれるのかもしれません。
そうしたお父さんの気持ちは、プレゼントの予算に関するアンケート結果にも表れています。
プレゼントの予算や希望金額については、贈る方のプレゼント予算は「3,000 円~5,000 円未満」が 36.7%と最も多く、平均金額は6,001円です。それに対して、贈られる方の希望金額は「3,000 円未満」が 29.4%と最も多く、平均金額は約4,637円。なんと1,364円もの差があるんです。
面白いのは、贈る側のプレゼント予算は昨年より減っているのに、贈られる側の希望金額はけっこう増えていること。
ちなみに、プレゼント予算が多い都道府県を1位から5位まで紹介すると、山口県、東京都、奈良県、大阪府、兵庫県の順でした。
ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員 久我尚子さんは、次のように話しています。
「プレゼントを贈る割合が高い都道府県には大都市圏が含まれないことから、都市と比べて地方の方が『父の日』に贈り物をする習慣がある様子がうかがえます。一方でプレゼントの予算は、平均所得の高い東京や大阪などの大都市圏で高い傾向があります。
プレゼント内容を見ると、贈る側の上位には『酒類』などのグルメギフト、贈られる側は『食事』があがります。モノを贈る方が手軽かもしれませんが、父親側は一緒に過ごしたいという気持ちが強いようです。また、贈る側と比べて贈られる側で『手紙・メール・絵・手作りの品』の割合が高く、希望予算は低いことからも、品物を贈られることよりも気持ちを重視している様子がうかがえます」
コミュニケーション頻度は父の日に影響する?しない?
では、お父さんとのコミュニケーション頻度は、「父の日」のプレゼントと関連があるのでしょうか。「父親とどれくらいの頻度でコミュニケーションを取っていますか?」という質問をしてみました。
週に1回以上コミュニケーションを取ると回答した人は39.8%となったのですが、父親と「週に数回」「週に1回」コミュニケーションを取る人の80%以上は、父親または配偶者にプレゼントを贈ると回答していました。
上席研究員の久我さんは「週に数回など、父親とのコミュニケーション頻度は高い方が、『父の日』のプレゼントを贈る割合は高い傾向があるようです。日頃からコミュニケーションが取れている方が、相手の喜ぶモノやコトを意識しやすいということなのでしょう。
一方で、1年に1回など、コミュニケーション頻度が高くなくても7割がプレゼントを送ると回答しています。母の日では、1年に1回の場合はプレゼントを贈る割合は半数でしたので、父親の場合は、母親ほどコミュニケーション頻度と仲の良さなどが比例していないのかもしれません」と言っています。
じつは、「父親とコミュニケーションを取るときはどんなときですか?」という質問に、約3割が「父親の体調や様子が心配なとき」と答えていますが、「雑談がしたいとき」と答えた人も約2割ほどいました。お父さんとももう少し気軽に話をしてみたいという人は、案外少なくないのかもしれません。
「父親になって欲しい有名人」にあの人が初のランクイン!
最後に、「父親になって欲しい著名人は誰ですか?」という質問への回答も見てみましょう。
全年代を見ると、以下のようになっています。
1位 所ジョージ
2位 明石家さんま
3位 大谷翔平
所ジョージさんを選んだ人は全体の11.5%で、4年連続で第1位となりました! すごいですね? とくに40~50代から高い支持を集めています。
その理由は「家庭を明るくしてくれそう」と回答した人が最も多く、次いで「家族を大切にしてくれそう」でした。所さんは明るく家族想いの父親像をもつタレントさんなのかもしれません。
2位の明石家さんまさんは、全年代でまんべんなく人気が高く、その理由は「家庭を明るくしてくれそう」がダントツのトップ。納得ですね。
驚くのが3位の大谷翔平さんです!!
父親…というには若すぎる気もするのですが、20代を始めとしてこちらも全年代から支持を集めています。さらに、大谷翔平さんを支持する理由のトップが「スポーツ万能だから」というのも、ほかの著名人には見られない現象です。
「父親にしたい著名人には初めて大谷翔平さんがランクインしました。現在29歳で、上位にあがる著名人の中では若さが目立ちますが、今年、ご結婚を発表されたことで家庭の印象を強く持つ方が増えたのかもしれません」と久我さんも話していました。
今回のアンケート結果を参考に、今年の「父の日」は、お父さんに日頃の感謝の想いを伝えてみるといいかもしれません。照れくさかったら手紙でもいいし、「元気?どうしてる?」という短い電話でもいいのです。さらに、一緒においしいものを食べる機会がもてればベスト! ぜひ、お父さんにとっても家族にとっても楽しくて温かな一日を演出してくださいね。
文=高梨奈々
【レタスクラブ編集部】
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