めまいのタイプごとに原因が! リラックスしにくい人におすすめのツボ押し

めまいのタイプごとに原因がある!

熱がこもりがちな首をほぐしてすっきり! 肩こり・首こりに効果的なツボ押し
『自律神経もととのう 漢方ツボ押し大全』 7回【全8回】


なんとなく体がしんどい、大きな影響はないけど不調が続いている…忙しい毎日、こんなお悩みありませんか?

SNSで人気の漢方専門家・櫻井大典さんと鍼灸師・中神洋和さんが提案するのは、そんなお悩みを抱えたあなたを手助けするツボ押しと養生のやり方です。今回は、日常の「なんかダルい」に効果的な方法をご紹介します。

※本記事は櫻井大典、中神洋和著の書籍『自律神経もととのう 漢方ツボ押し大全』から一部抜粋・編集しました。


不足分をおぎなうか、不要なものを出すか
「補・瀉・平」のツボの押し方

ツボ押しのとき、覚えておいてほしいのが「補(ほ)」「瀉(しゃ)」「平(へい)」という3つの押し方です。本記事でも、各ツボのところにこの3つのどれかを併記しています。

東洋医学(中医学)における診断方法には「虚実」という考え方があります。ざっくりいうと、「虚」は心身に必要なものが足りていない状態で、「実」は心身に余分なものがたまっている状態をさします。

ツボ押しや鍼治療をおこなうとき、私(中神)は相談にいらしたかたの不調の原因が「虚なのか、実なのか」をみきわめ、それにあわせて押し方(さし方)を決めています。虚の場合は足りていないものを満たすために「補す」必要があり、実の場合は余分なものを流すために「瀉す」のです。

<補>

足りないものがあり、それをおぎないたいときの押し方です。不足している分をおぎない、満たすためには、痛くする必要はありません。やさしく押すことで、足りないところをじっくりと満たしてください。トントンとやさしくたたいてもよいでしょう。

<瀉>

余分なものがたまっているときの押し方です。詰まりを流し、取りのぞくイメージなので、強めにしっかりと押すのがポイントです。「痛気持ちいい」をめざしましょう。指の腹では押しにくいときは、爪やペン先などを利用してもOKです。

<平>

補と瀉の中間が「平」です。これはそのツボが本来もっている機能を回復させたいときの押し方で、おぎなうでも流すでもなく、もとにもどすのが目的。中くらいの強さでしっかりと押しますが、痛いほど強くしないようにしましょう。

リラックスしにくい人へ めまい

歩いているとき、立ち上がったとき……めまいのタイプごとに原因がある!

めまいのタイプごとに原因がある!

めまいにはいくつかの種類があると考えられています。次の1、2、3については、ここで紹介するツボと養生が効果的です。

1 歩いているときにふらふらとした浮遊感があるタイプ=原因としては加齢によって体が弱ったことや過労、ホルモンバランスの乱れがあります。

2 急に立ち上がったときにふらつく、立ちくらみタイプ=体内のエネルギーや血液が不足したときに起こります。このタイプは脳が栄養不足の状態なので、とにかく休むことも大切です。

3 地面がふわふわとして、綿の上を歩いている感覚があるタイプ=精神的ストレスによる影響のほか、高血圧も考えられます。ストレスの中でも、とくに怒りが原因でめまいが起こることが多いので、カッとなりやすい人は要注意ですよ。

Let's ツボ押し

【太衝】押し方:補+瀉
足の親指と人さし指の骨の間をなで上げていくと、2本の骨が交わる手前で自然と止まる位置にあるツボです。

ストレス性のめまいのときは、頭が充血している状態です。それをおさえるように強めに押しましょう。いっぽう、立ちくらみのときは強い刺激を与えないほうがよいので、軽めにやさしく押してください。

「太衝」足の親指と人さし指の骨の間をなで上げていくと、2本の骨が交わる手前で自然と止まる位置にあるツボ


【百会(ひゃくえ)】押し方:瀉
百会は頭頂部にあります。できれば交感神経がオンになっている日中、痛みを感じるくらい強めに押してください。強く押すことで頭部に上がっている陽気を抜き、興奮をおさえることで、めまいをしずめることができます。

できれば交感神経がオンになっている日中、痛みを感じるくらい強めに押して


著=櫻井大典、中神洋和/『自律神経もととのう 漢方ツボ押し大全』

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