「微笑ましい」「ほっこりした」御先祖も思わず笑顔になってしまう生き物の様子に7.9万いいね

ゆっくり散歩すると新しい発見があっておもしろいものです

最近は暖かい日が増えており、外を歩くのが気持ち良い季節になってきました。いつも通っている馴染みの道でも、ゆっくり散歩すると「今日は鳥が多いなあ」「こんなところにきれいな花が咲いていたんだ」と新しい発見があっておもしろいものです。

今回紹介するのは、そんな散歩中に撮影された1本の動画です。動画に出てくる生き物の姿が「微笑ましい」「癒やされる」と反響を呼び、Xで7.9万いいねを集めました。一体どのような姿が収められていたのでしょうか?

【写真を見る】御先祖も思わずにっこりしてしまう生き物の画像

こんなところに!?散歩途中の意外な出会い

7.9万いいねを集めたポストには、「これには御先祖もにっこり」というテキストとともに、1本の動画が載せられています。

動画には手桶と柄杓が映っています。どうやら投稿主さんは霊園のある場所を散歩しているようですね。

手桶と柄杓です▶よく中を見てみると…(⇒次へ)


動画は手桶の中にグッと近づくようにズームアップされていきます。柄杓のほかに、何かが入っているようです。

手桶の中に何か入っているようです▶何が入っているのでしょう?(⇒次へ)

むぎゅむぎゅに何かが詰まっています▶正体は…?(⇒次へ)


なんと手桶の中では、鳥のヒナがギュッと肩を寄せ合っていました!

鳥のヒナがギュッと肩を寄せ合っていました!▶このポストは7.9万いいね!を集めました(⇒次へ)


親鳥が安全な場所であると感じて、手桶の中に巣を作り子育てをしているようです。
軒下などの見える場所よりも手桶は高さもあって目につきにくい場所なので、ほかの生き物に狙われづらいのかもしれません。

手桶に入れた水を柄杓で墓石にかけるのは「故人への飲み水」「墓石をきれいにする」といった意味合いがあります。そんな手桶や柄杓が新たな生命を育む場所として使われているのは、きっと「御先祖もにっこり」していることでしょう。

手桶に巣を作り、身を寄せ合っている鳥の姿を収めたポストに「ぎゅっと集まっているのがかわいい」「微笑ましい光景」などのコメントが寄せられ、7.9万いいねを集めました。

「これには御先祖もにっこり」とポスト▶野原の筏さんは他にも生き物の様子を投稿しています(⇒次へ)


巣を見つけた時の様子は?

なかなか見られることのない様子を収めたポストへの反響について、野原の筏(@par_yuki)さんにお話を伺いました。

ーいいねがたくさんついてバズっていましたが、反響についてはいかがでしたか?
野原の筏さん「いつも通り何の気なしに投稿した生き物ポストだったので、ここまで反響があるとは思わず驚きました。虫や植物はほぼのびないので……。」

ーバズったことについて、周囲の方はどんな反応をされていますか?
野原の筏さん「友人は投稿したばかりの私のポストを見て、これは万バズすると確信していたらしく、ドヤってました笑」

ーポストへの印象的なコメントや反響があれば教えてください!
野原の筏さん「文章のセンスを褒められたことですかね。」

鳥の巣を見つけたときの様子をさらに詳しく伺いました。

ー鳥の巣はお墓参り中に見つけられたのでしょうか?
野原の筏さん「自然公園を兼ねた霊園を散歩していたときです。」

ー鳥の巣を見つけた時のお気持ちをお聞かせください。
野原の筏さん「鳴き声からヒナがいることはわかったのですが、中をのぞき込むと想像より多くの個体がミチミチに詰まっていてほっこりしました。」

ーその後、管理人さんに伝え戻されたとのことですが、鳥さんたちがどうなったかご存知でしょうか?
野原の筏さん「管理人さんは見守ると仰ってました。後日様子を見に行くと巣材のみ残っていました。巣立ったかヘビなどに捕食されたかは分かりません。」

手桶の中に作った巣がヒナの成長で手狭になり、生活の拠点を移したことを願うばかりです……!

まだある!なかなか見られない生き物の様子

野原の筏さんは普段からいろいろなところでフィールドワークをされていて、その様子をXに投稿しています。とくに心に残っている思い出を伺ったところ、「選び難いですが、琵琶湖の豊かな淡水魚相は強く印象に残ってます。」とのこと。

琵琶湖の様子を伝える野原の筏さんのポストには、見たことのない生き物がいっぱい!その土地にしか生息していない生き物の姿が見られるのはとても貴重ですね。

「旧オウミヨシノボリ、ハス、コアユ、ヒロハノエビモ」のポストです▶琵琶湖の淡水魚たち(⇒次へ)

琵琶湖の様子を伝える野原の筏さん▶色々な魚が住んでいるようです(⇒次へ)

大きな魚から▶小さな魚もいます(⇒次へ)

こちらは手におさまるような小さな魚▶野原の筏さんはいろいろなところでフィールドワークをされているそうです(⇒次へ)

その土地の自然の様子が伝わってきますね!▶デンジソウを育てる野原の筏さん(⇒次へ)


野原の筏さんは、ほかにも日常で見かけた植物や昆虫の様子を投稿しています。

たとえば、デンジソウ。クローバーのような見た目をしている水生のシダ植物です。水田周辺でよく見られる植物でしたが、農薬の使用や水路の整備などにより現在では絶滅危惧種とされています。

「初めて育てるデンジソウ」のポスト▶クローバーによく似ている植物ですが…(⇒次へ)

デンジソウは絶滅危惧種とされているとのこと▶雲霧林で見つかる8割の昆虫は…?(⇒次へ)


ゾウムシの姿もありました。ゾウムシは口先がゾウのように長いためにその名がついた昆虫で、日本には約1,400種類もの種類がいるようです。植物にうまくまぎれているので、パッと見ただけではどこにゾウムシがいるのかわかりません……!

雲霧林で見つかる8割の昆虫の正体はゾウムシとのポスト▶自然にまぎれているので、ぱっと見では見つけにくいゾウムシ(⇒次へ)

口先がゾウのように長いためにゾウムシという名前▶土を掘っていたら出てきたのは…(⇒次へ)


土を掘っていたら出てきたというセミの幼虫の姿も。木に止まっているセミの成虫は夏になるとよく見かけますが、幼虫はなかなか見る機会がないので貴重ですね。

セミの幼虫が出てきました!▶抜け殻とも成虫とも違う姿です(⇒次へ)

掌で動く小さなセミの幼虫▶日本ではなかなか見ることのできない種類のカブトムシにも出会いました(⇒次へ)


サイカブトの仲間と思われる昆虫の姿もありました。よく見るカブトムシとは、角の形や体つきが異なります。日本ではなかなか見ることのできない種類のカブトムシのようです。

サイカブトの仲間?▶6cm以上とは大きいですね(⇒次へ)

なかなか日本の日常では見かけることがありません▶自然にはたくさんの生き物が生息しています(⇒次へ)

ボルネオ北部雲霧林のサイカブトの仲間▶動物には動物の社会がある!海の生き物をこよなく愛する漫画家が描く『下町ペンギン物語』は次画像から読めます(⇒次へ)


野原の筏さんのXを見ていると、改めて私たちはたくさんの生き物と一緒に共生しているのだと感じます。植物や昆虫、自然が好きな方は、ぜひ野原の筏さんのXをチェックしてみてください。

文=武川彩香

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