きっかけは火事?日本人女性が下着を身につけるようになった理由/子どもに話したい雑学(36)

日本人女性が下着を身につけるきっかけとなった事件とは?

世界一臭い缶詰は、納豆の約18倍、くさやの6倍以上のにおい!/頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(1)
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』36話【全56話】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。
学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


白木屋の火事が下着流行のきっかけ!?

現在、ほとんどの女性は下着をつけているが、きちんとした下着が日本人女性の間で一般化したのは、それほど古いことではない。

そのきっかけはある事件にあったといわれている。昭和7年(1932)12月16日、東京日本橋の白木屋百貨店で火災が発生。火はあっという間に燃え広がり、14人の死者を出す惨事となった。犠牲者の多くは若い女性、しかも和装をした女性店員だった。

4階のおもちゃ売り場から出火すると、火は5階から8階へと燃え広がった。屋上へと逃れた女性店員たちは、屋上から下ろされた救命ロープを使って降りようとした。

ところが、下から吹き上げる熱風で足の付け根が見えてしまいそうなほどに裾がめくれ上がってしまう。建物の下には、多くの野次馬がこの姿を見上げていた。彼女たちは裾の乱れを直そうとしてロープを持つ手を緩めた瞬間、墜落してしまったという。

白木屋の女性店員たちは和服姿だったため、パンティー(当時はズロース)をはかずに腰巻をつけていただけ。そのため、恥ずかしさから、思わず裾を押さえてしまったのだ。

この事件は世間に大きな衝撃を与え、新聞でも下着着用の必要性が唱えられた。事件の舞台となった白木屋でも、翌年には食堂勤務者以外の女子店員に洋服着用を義務づけ、半期ごとに洋服着用の補助金10円を支給するようになった。

もちろん彼女たちはきちんとした下着を着用した。そして世間一般でも、女性の下着着用が一般化していったのだ。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細