Q. だるくなるからエアコンをつけて寝るのはイヤ!
A. だるさの原因はエアコンではなく、服装!?
「エアコンを使わずに寝ると夜間熱中症のリスクが高まります。だるくなるのはエアコンのせいでなく、薄着で寝て脚やおなかが冷えるから。長袖、長ズボンで寝てちょうどいい温度に設定すれば、だるさを感じなくなると思います」
Q. 暑さで一度目が覚めると眠れなくなります。朝までぐっすり眠るには?
A. 設定温度を下げて朝まで眠れる温度を見つけて
「部屋が蒸し暑いと体から熱が放出されず、不快で目が覚めてしまいます。このような状態が続くなら、部屋の温度調節が合っていない可能性も。エアコンの設定温度を1℃ずつ下げて、朝までぐっすり眠れる温度を見つけましょう」
Q. 夫は暑がり、私は寒がり。室温はどちらに合わせるべき?
A. 暑がりな人に合わせて着るもので調整を!
「暑がりの人は薄着で寝ているので、これ以上着るもので調節できません。室温は暑がりさんに合わせ、寒がりさんは保温性の高いパジャマや布団を活用して調節しましょう。室温を上げるより、厚着で体まわりの温度変化を少なくするほうがぐっすり眠れます」
Q. 夏のビールをやめられないけど、眠りが浅くなるし…。眠りをじゃましないお酒の飲み方は?
A. 食事と一緒に。快眠にはノンアルビールが◎
「アルコールは睡眠の質を下げる物質です。その影響を少なくしつつ飲むなら、食事と一緒に。食物繊維や脂質がアルコールの吸収を抑えてくれます。またノンアルコールビールは睡眠の質を上げるという報告も。夕食以降は、ノンアルビールがおすすめです」
Q. 暑くて寝苦しくて寝つきが悪い。寝つきをよくするにはどうしたらいい?
A. 自分にとって最適な睡眠環境を探しましょう
「寝苦しい夜に寝つきをよく、ぐっすり眠るためには、寝室の環境を整えることが一番。ただし人によって快適に感じる環境は違います。エアコンの設定温度や風の向きなど、朝まで眠れるあなたに合った環境を探してみましょう」
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いかがですか?
夜中にエアコンを付けっ放しにするなんて...というのは、今ほど気温が高くなかった昭和の話。昨今の「身の危険を感じるほどの気候」には当てはまりません。設定温度をうまく調整することでエアコンを味方につけて、令和の熱帯夜を乗り切りましょう!
イラスト/ちばあやか 編集協力/山本美和
文/さいとうあずみ