美しく、壊れにくい。リサイクル可能な“やさしい傘”の人気の理由に迫る

外出先で雨に降られたときに重宝するビニール傘。ワンコインで買えてありがたい反面、その安さゆえに、何となく軽く扱いがち。続けて大事に使うことってなかなかありませんよね。
長年、傘の販売に携わってきたサエラの代表取締役社長・山本健さんは、こうした傘の「使い捨て文化」を改善できないだろうかと考えていたといいます。そして生み出されたのが、強い風にも壊れにくく、さびない、そしてすべてのパーツをリサイクルすることが可能なオールプラスチックの傘「+TIC」でした。

「大量消費社会の中で、壊すため、捨てられるために作られているような安いビニール傘を見ていると、むなしくなってくるんですね。安いから買って捨てるという行動そのものが、傘だけでなく、もの全般を大切にする気持ちや、人に対する思いやりにまで影響しているのではないかという気がしてならなかったんです」。

人にも環境にもやさしく、雨の日が楽しくなるような上質な傘を作りたい。そう考えた山本さんは、ブランディングデザインを西澤明洋さんに、商品のデザインをプロダクトデザイナーの柴田文江さんに依頼。約2年かけて、耐久性と柔軟性に富んだこの商品が生まれたのです。棒のような傘を開くと、無地に見えた生地は細かいボーダー柄であったことが分かります。開閉が張力で行なえるなど女性の手にもやさしい工夫がいっぱい。

このデザイン性が評価されて、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターが選定したグッドデザインを扱う「MoMA STORE」でも販売されることになりました(日本店のみ)。8月には張り替え用の生地も発売されました。「3500円は高いと感じられるかもしれませんが、長く使える1本。きっと納得していただけると思っています」。
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