食器や保存容器の見直しのコツは「形とサイズで選別」して減らす！

結婚式の引き出物でもらった食器、実家から譲り受けた高価なティーセットなど、めったに使わないものに、キッチンの食器棚を占領されていませんか？　手軽に購入できる保存容器も、ついつい数が増えてしまうもの。そこで、片づけアドバイザー・石阪京子さんに、上手な食器・保存容器の手放し方をアドバイスしてもらいました。2割減を目標に、食事の時間が楽しくなるものだけを残して上手に選別しましょう！

教えてくれたのは…
▷石阪京子さん
片づけアドバイザー。家と心と向き合い、暮らしにくさの悩みを持つ人々に寄り添う片づけテクニックが人気。メディアで活躍するほか、定期的にオンライン講座なども。https://kyokoishizaka.blog.jp

無理なくできる！減らし方のキホン

まずは、収納場所にかかわらず、ものがあふれているときにどんなふうに片づけを始めたらいいのかを石阪さんがレクチャー。このキホンを踏まえながら、自分のペースで、不便さや困り事を感じる場所のものを減らしてみましょう。

STEP1　収納スペースに何を入れたいか考える
ものを減らしても散らかるのは、収納する場所が定まっていないのも原因の一つ。
「例えば自分の洋服やバッグがリビングなどにも置かれている場合、クローゼットに『自分のものはここに全部収納する』と決めると、家族の共有の場所が散らかりにくくなります」（石阪さん）

STEP2　どのくらい減らせば無理なく納まるか見極めて
入れたいものが決まったら、きちんと納まるかどうかが大事。
「あふれる分は減らし、そのスペースに入る量を基準にすることで、片づけたあともリバウンドしにくく、散らかりを防げます。減らしてもまた散らかるようであれば、まだものが多い証拠なので、見直しをしてみて」

STEP3　思い切って全部出すと、不要なものが見えてくる！
「ものがパンパンに納まっていると、中には明らかに使っていないものや忘れていたものなどが必ずあります。こういったものは捨てるのが苦手な人でも手放しやすいので、思い切って全部出して判断を」。
引き出し1つ分など狭いスペースから始めると無理なく片づけられます。

食器・保存容器の減らし方3つのポイント

POINT1　食器は仕切りつきのものや形が異なるものから省く
食器は、重ねられないものが多いと、その分よけいにスペースを圧迫。
「仕切りつきの皿や、角皿、オーバル皿など形の異なるものを省き、大きさや形が同じで重ねられるものだけにすると、収納がすっきり。家族の人数分揃えたけれど、割れて数が揃わなくなったものを減らしても」

形が揃っていると、限られたスペースにも納まりやすい！

POINT2　来客用、子ども用など、限られた用途の食器も見直しの対象に
用途が限られている食器は、いつも使っているもので代用できれば必要なし。
「子どもが使っていたキャラクターものやプラスチック製のものなども、成長に合わせて処分しても。食卓に並べたときをイメージして、食事が楽しくなるものが揃っていれば充分です」

POINT3　保存容器は “入れ子” にできるものだけ残す
保存容器も食器と同じく、「重ねられること」がポイント。
「サイズ違いで持つことが多いので、本体は入れ子にし、ふたと分けて収納するとすっきり。プラスチック製は劣化するので、ほうろう製やガラス製など、長く使えるものを残すのがおすすめ」

食器と保存容器の2割減に挑戦しました！

『レタスクラブ』読者・Iさんの場合
たまに使う食器を入れていた引き出し1つ分を見直し

娘が小学生になり、仕切りのあるプレートや割れにくい素材の食器などが不要に。景品でもらったものや、割れて数が揃っていないものも処分。量が減ったので、重ねて収納しても取り出しやすい！

重ねられないものを処分

取り出しやすく納まりました！

＊　＊　＊

いくら形がハンパでも、まだ使える食器や高級ブランドの食器を捨ててしまうなんて、もったいない！　という方は、誰かに使ってもらう手放し方をしてみましょう。すると罪悪感も減らせるし、譲ったものが人に喜ばれたり、ちょっとしたお小遣いになったりすれば、気分もアップします。余計な皿の出し入れが減ると、調理の時間短縮にもつながりますよ！


イラスト／ naohiga

文=高梨奈々