もし自分の人生が博物館に展示されたら? 『自分ミュージアムへようこそ』著者インタビュー

それぞれ抜け出せない悩みに頭を抱える7人の男女のもとに届いたのは、「自分ミュージアム」と書かれた招待状。夢の中で、「人の心を映す」不思議なミュージアムへと招かれます。

そこで待っていたのは、学芸員のリア、カーリー、クリオの3人。個性豊かな学芸員が案内する先には、自分のこれまでの人生や思い出、さらに自分でも気づかなかった気持ちが展示されていました。

それは、自分のものさしで他人と比べる比較展だったり、定年までの間に妻が作った8792個のお弁当だったり、半年近く引きずっている大失恋の思い出だったり…。展示内容は、人によってさまざま。
自分の心と向き合い、ときには大切な人の「自分ミュージアム」をのぞき見て、登場人物たちが得たものとは…?
人生の新たな一歩を踏み出すためのファンタジーコミックです!
推しがいなくても、人と比べなくても大丈夫!
――本作には7人の男女が登場し、誰にでも起こりうる、身近で共感できるエピソードで展開されています。その中で、あきばさやかさんのお気に入りのエピソードがあれば教えてください。
あきばさやかさん:6話「推しの捏造」です。今の社会は、国民総「推し活」時代…というと大袈裟かもしれませんが、「推しがいない」と言いづらい雰囲気がある場面もあると感じています。きっと、若い子は特にそうですよね。なので、「別に(推しが)いなくてもいいじゃん。近所の公園が好きとかでいいよね!」というお話を描きたかったんです。

――実際にご自身が感じていることをストーリーに反映しているのですね!では、実体験が反映されているエピソードもあるのでしょうか?
あきばさやかさん:第3話「人生の比較」は他人と比較して苦しむ男性の話なのですが、結構自分と近いなと思って描いていました。私もSNSを見ては、自分以外はみんな人生がうまくいっているように感じて落ち込む…ということをやってしまうので、自戒の念をこめて描きました(笑)。


自分の人生を客観的に見る機会になれば
――本作を描くことで、読者に伝えたいこと・感じてほしいことはありますか?
あきばさやかさん:「こう感じてほしい!」という具体的なメッセージではないのですが、「自分がここに招待されたらどんな展示になるかな」「これからの人生を、どんな展示になるようにしていきたいかな」という事を考えると、自分の人生を客観的に見るよい機会になると思うので、そんなふうに考えながら読んでもらえたら嬉しいなと思います。

――これから、どのような作品を描いていきたいですか?今後の展望や描きたいテーマなどがあれば教えてください。
あきばさやかさん:テーマは軽くとも重くとも、読んだ人の背中をほんのちょっと押せるような作品を描いていけたらいいなと思っています。
描きたいテーマは沢山あります!!ラブコメ、SF、グルメ…色々挑戦していきたいです!

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
あきばさやかさん:いつも読んでくださって、応援してくださっているみなさん、本当にありがとうございます。よく「マンガをよんで背中を押された」「元気が出た」と言っていただけることがありますが、「こちらこそですが!!!??」という気持ちです(笑)。みなさんがいつも励ましてくださっているおかげで頑張れています。ブログも、創作マンガも、これからも頑張っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
* * *
本作で紹介されている7つのストーリーには、いろいろな性格の登場人物がいます。リアルな悩みや葛藤に、「その気持ちわかる!」と思わず共感するエピソードがあるはず。ぜひ、あなたも「自分ミュージアム」に行った気持ちで読んでみてください。重たい心を、ふわりと軽くしてくれますよ。
優しい世界観に没入して、前向きな気持ちになってみませんか。
取材・文=松田支信
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