預貯金だけではリスクあり!大切な資産を目減りさせない「運用」の極意/誰か教えて!一生にかかるお金の話 (4)

これはリスクが高いといえます

マイホームはほしい、でも住宅ローンが気になる!賃貸・購入のメリット・デメリット
『誰か教えて! 一生にかかるお金の話 改訂版』 4話【全8話】


「マネーDr.」ルーシーと、将来に不安を抱える人々の物語。

東京・銀座のあるビルの5階。エレベーターを降りると、そこにはルーシー先生のオフィス「ルーシー・マネークリニック」があります。独立系ファイナンシャル・プランナーとして活躍するルーシー先生は、結婚や出産、住宅ローン、子どもの教育費、そして老後の資金計画まで、ライフプランに応じて必要となるお金について、丁寧かつ分かりやすくアドバイスしてくれます。

「お金の相談に来たのに、人生相談もしてもらった感じです」これは、相談者たちがよく口にする言葉。そんなルーシー先生に会いたくて、今日もまた新たな相談者がオフィスを訪れます。

※本記事はチーム★ライフプラン研究会(著)、花田敬(監修)、ヒラマツオ(漫画)の書籍『誰か教えて! 一生にかかるお金の話 改訂版』から一部抜粋・編集しました。


この記事に登場する人たち

北欧スタイルのオフィスの一番奥に座る女性。それがルーシー先生。年齢は40代前半。出産を機に金融機関を退職。独立系のファイナンシャル・プランナーとして、この銀座のオフィスをオープンさせました。
中学生の子どもを持つワーキングマザーでもあります。

吉沢京子さん(53歳)は中小企業の社長さんの奥様。老後に向けて「資産運用」を考えているのですが、ちょっと自信がありません。

【吉沢京子さんの場合】「資産運用」を、初歩から教えてもらいたくって……

ある程度お金が貯まったら、今度はそれを目減りさせないこと。吉沢さんは資産運用をスタートすべく、ルーシー先生に教えを乞います。

資産運用についてのご相談でしたよね

預貯金って目減りするんですか!?

※ 預金者保護法のひとつで、金融機関が破綻した場合、預金保険機構が破綻した金融機関に代わって一定額まで払い戻しをすること。現行制度では、1金融機関につき預金者1人あたり元本1000万円までとその利息は全額保護される。

「何もしない」には、目減りリスクあり!

資産の目減りリスクを回避するには、「運用」という発想が必要になる。

インフレが進めば、せっかく貯めたお金も……

(ルーシー先生)まず、インフレというのはご存知ですか?

(吉沢さん)えっと……、物価がどんどん上昇していく状況ですよね。

(ルーシー先生)その通りです。そして、物価が上昇すると、相対的にお金の「価値」は下がっていきます。

◆インフレになると……

インフレになると……


(吉沢さん)同じモノを買うのにも、インフレになると、よりたくさんの「お金」が必要になるんですね。

(ルーシー先生)そういうことです。このことを、吉沢さんの預貯金で考えてみましょう。たとえば、ブランドのバッグを買うために100万円を銀行口座で積み立てることにしました。2年近くかけてようやく貯まり、さっそく買いに行くことにしました。ところが、世の中ではインフレが進んでいて、2年前は100万円だったのが130万円になっていました。

(吉沢さん)せっかく貯めても買えないじゃないですか!

(ルーシー先生)吉沢さんの持っている「100万円」の価値は、2年前より下がってしまったのだから、仕方ないですよね、残念ながら。

(吉沢さん)ルーシー先生が先ほどおっしゃった「資産が目減りする」ってそういうことですね。「これだけあればOK」と思っていても、銀行に寝かせておけば、老後に「足りない!」となりかねない。

(ルーシー先生)そうなんです。こんな具合に、預貯金というのはインフレになると、とても弱いのです。

(吉沢さん)最近、物価が上がっていますよね。10年後、わが家がリタイア生活に入る頃には、もっと物価が高くなっているかも……。考えると不安です。その頃には、貯金の価値が目減りしている可能性もありますよね?

(ルーシー先生)そうですね。インフレが進むと、いまの預貯金だけでは将来の生活費をまかなうのが難しくなるかもしれません。特に金利が低いままだと、預貯金の価値は時間とともに目減りしてしまう可能性があります。

(吉沢さん)それを防ぐために、何か対策をしたほうがいいですよね。でも、何をしたらいいのでしょう?

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