黒色を着るのがしきたりの「喪服」。もともとは白色が主流だった!/子どもに話したい雑学(52)

子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。
※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。
喪服はもともと「白」が主流だった!
喪服といえば、現在では黒系の色を着るのがしきたりとなっているが、その色はさまざまな変遷をたどって黒に落ち着いたといわれている。実際、明治初期までは白い喪服が主流で、『日本書紀』にも記されているほど、その歴史は古いとされる。
『日本喪服史 古代編―葬送儀礼と装い―』を著した学習院女子大教授・増田美子さんによると、それまでの白から黒へと変わったのは、養老2年(718)の養老喪葬令(そうそうりょう)がきっかけ。「天皇は直系二親等以上の喪には『錫紵(しゃくじょ)』(薄墨)を着る」と定められ、平安時代には貴族の間で濃い黒の喪服が少しずつ広まっていった。
ところが、室町時代には白が復活。江戸時代に武士が黒紋付を喪服にしていたこともあったが、その後も基本的には白い喪服が一般的だった。
喪服が白だった理由には、「死の汚(けが)れを払うため」というもっともらしい説があるが、急なことだけに「染めるいとまがなかった」、または「染めるのに手間がかかるから」というのがほんとうのところかもしれない。
では、なぜふたたび黒に戻ったのかといえば、これには諸説あってはっきりとしない。
太平洋戦争の激化とともに絹の白無垢が手に入りにくくなったため、素材にこだわらなくていい黒が定着したという説、あるいは、西欧諸国では昔から黒の喪服だったことから、この葬送ファッションの影響を受けたという説もあるそうだ。
監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』
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