「茶柱が立つと縁起がいい」というのはホント?茶柱が立ちやすいお茶とは/子どもに話したい雑学(53)

「茶柱が立つと縁起がいい」?

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『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』 53話【全55話】


子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


「茶柱が立つと縁起がいい」というのはステマだった!?

お茶を入れて茶柱が立つと、何かいいことありそうな……。しかし、お茶の茎の切れっ端が茶碗の中で立ったからといって、どうして縁起がいいのだろうか。

これは、お茶商人のしくんだステマ(ステルスマーケティング=宣伝であることを隠した宣伝行為)だったという説がある。新芽の先だけを摘む一番茶には、茎の部分はほとんど含まれていない。次の二番茶になると、成長した葉を摘むため茎が交じるようになる。商品としてはランクが下でも、茶柱が出やすいのだ。

また、ぬるいお湯でゆっくり入れる高級茶の玉露や煎茶は、茶柱が立たない。そもそも茎が交じっていてはいけないものだし、たとえ茎が交じっていたとしても、急須の中でじっくり蒸らしているうちにお湯に浸って沈んでしまう。しかし、庶民的な番茶には、もともと茎の部分が含まれているうえ、熱湯でさっと入れるので茶柱が立ちやすいのだ。

このように、お茶商人は、「茶柱が立つのは縁起がいい」という噂を流して、とかく売れ残りがちな種類のお茶を売ろうとしたのである。

これがほんとうだったら、見事なマーケティングというしかない。


監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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