【すごすぎる音楽の図鑑】安心する「協和音」と不安を感じる「不協和音」がある理由は何?

音楽の世界ってこんなに豊かで奥深い!
音楽の起源や楽譜の読み方など、意外と知っているようで知らないことって多いですよね。
そんな楽器を習っていない子どもや大人でも楽しめるような知識を、日本でいま注目されているピアニスト・指揮者の反田恭平さんと、奈良を中心に活動する楽団「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」が教えてくれます。
単なる楽器や作曲家の紹介にとどまらない、現役の演奏家ならではの感性を取り入れたトリビアをぜひお楽しみください!
※本記事は反田恭平(監修)、ジャパン・ナショナル・オーケストラ(著)の書籍『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
安心する音と不安を感じる音…「協和音」と「不協和音」がある理由
異なる高さの音を2つ以上同時に鳴らした音を「和音」といいます。その中でも「協和音」と呼ばれる和音は、心地よく安定した響きを持つ音の組み合わせです。
例えば、ピアノのド、ミ、ソを同時に鳴らした時の和音は、お互いに調和して、安心感や落ち着きを感じさせます。迷子の呼び出し音の「ピンポンパンポン」は、まさにこの組み合わせの例です。一方で、「不協和音」と呼ばれる和音は、不安定で緊張感のある響きを持つ音の組み合わせです。ミ#とファの組み合わせは、濁りを生じた響きになり、その例としては踏切の「カンカンカン」という音があげられます。
音楽には協和音だけがあればよいと思うかもしれませんが、実はどちらも重要なのです。料理にピリ辛スパイスを加えると味が引き立つように、きれいな和音が続く中に少し不安定な和音を取り入れることで、音楽がより美しく奥行きのあるものになるのです。
ドと相性のよい音、悪い音

2つの音が調和する音程を協和音、調和しない音を不協和音という。
◎……ドと完全協和音。とても相性がよい。
〇……ドと不完全協和音。相性がよい。
×……ドと不協和音。相性が悪い。
日常で聞こえる協和音と不協和音
▶協和音
迷子の放送


心地よく響き合う音で、落ち着いて聞くことができる。
▶不協和音
踏切の音


複雑な響きで、危険を感じさせる音。
※この音ではない踏切もある
豆知識
ピアノの音階は「平均律」といって、ドから次の高いドまでを均等に12分割したもので、厳密にはきれいに響いていません。ドーミの音程では、ピアノのミよりもほんの少し低い音がきれいに響きます。
監修=反田恭平、著=ジャパン・ナショナル・オーケストラ/『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』
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