【すごすぎる音楽の図鑑】オーケストラ全体のまとめ役・指揮者はとっても大変!

弾き振り

【すごすぎる音楽の図鑑】口伝でしか継承できなかった音楽。世界最古の楽譜はどこに記された?/すごすぎる音楽の図鑑(1)
『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』 6回【全10回】


音楽の世界ってこんなに豊かで奥深い!

音楽の起源や楽譜の読み方など、意外と知っているようで知らないことって多いですよね。
そんな楽器を習っていない子どもや大人でも楽しめるような知識を、日本でいま注目されているピアニスト・指揮者の反田恭平さんと、奈良を中心に活動する楽団「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」が教えてくれます。

単なる楽器や作曲家の紹介にとどまらない、現役の演奏家ならではの感性を取り入れたトリビアをぜひお楽しみください!

※本記事は反田恭平(監修)、ジャパン・ナショナル・オーケストラ(著)の書籍『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』から一部抜粋・編集しました。


オーケストラをまとめ上げる!指揮者はとっても大変

指揮者はオーケストラ全体のまとめ役。全員が気持ちを合わせ、一体となって表現ができるようにする役割です。

指揮者の始まりは17世紀頃。その頃は金属製の杖のようなもので床を叩いてリズムを取っていました。主にテンポを合わせるのが役目でしたが、その後演奏者の人数も増え、音楽表現も複雑になるとともに、指揮者の役割も大きくなっていきました。

音楽の表現は十人十色。数十人が演奏するオーケストラでみんなが自分の考えで演奏してしまうと、バラバラな演奏になってしまいます。そこで指揮者が「今回はこの方向性で演奏しますよ」とリードし、ひとつにまとめていくのです。

指揮者と奏者で見解が分かれることもありますが、よい演奏にするには、奏者の意見をうまく汲み取ることも必要です。時には、「こう弾かなければならない」と、強い意志を持つ指揮者がいても、大切なのは信頼関係。お互い尊重し合い、納得できる音楽の表現を作り出すのが理想です。

いろいろな指揮の振り方

ジャパン・ナショナル・オーケストラの指揮者・反田恭平さんの場合

ジャパン・ナショナル・オーケストラの指揮者・反田恭平

指揮者が黒い服を着ていると指揮棒が目立って奏者が見やすい

▶指揮棒を持って降る
表紙やリズムを明確に示しやすく、音が揃いやすい

指揮棒を持って降る


▶反田さんが使っている指揮棒
真ん中は中学生のころから愛用していて、3代目のもの。廃番になってしまったので大切に保管している

反田さんが使っている指揮棒


▶素手で振る
指先まで使ってなめらかに動かせるので、細かい表現が伝わりやすい

素手で振る


▶弾き振り
指揮者が楽器を演奏しながらオーケストラなどの指揮を振る。高い演奏技術と指揮の技術が要求される

弾き振り


豆知識

指揮者が手に持つ指揮棒は多くが白です。奏者は指揮棒の動きからテンポや強弱などを読み取ります。本番で指揮者が黒い服を着ることが多いのは、白い指揮棒が見えやすくするためなのです。

監修=反田恭平、著=ジャパン・ナショナル・オーケストラ/『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』

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