買っただけで満足してない?本当に役立つ防災グッズの備え方

毎年9月1日は「防災の日」。これを機に、地震だけでなく、台風や豪雨など、いつ起きるか分からない災害への備えを、いま一度見直してみませんか? 被災経験のある防災のプロ・松永りえさんが、本当に役立つ防災グッズの備え方をレクチャー!

教えてくれたのは▷松永りえさん
防災収納インストラクター。2016年に熊本地震で被災。「快適な暮らしは安全な上にこそ成り立つ」と、「防災収納」を広めるため、テレビやセミナーなどで幅広く活動中。著書に『地震に強い収納のきほん』(扶桑社)などがある。
「防災グッズを買う=安心」じゃない!? 正しく備えて日頃から準備しよう
松永さんは被災した当時、防災の知識がなく、備えていたもののほとんどが役に立たなかったといいます。
「防災グッズはあくまで道具。正しい知識を身につけてこそ、いざというときの安心につながります」
【POINT1】わが家の災害の危険を知って何が必要か把握する

「防災グッズの情報はあふれていますが、本当に必要なものは人によって違います。グッズを備える前に、わが家はどんな災害の危険があるか、国土交通省や自治体が発信しているハザードマップを活用して知っておくことが大切」。ハザードマップはwebでも調べられます。
【POINT2】使い方やシチュエーションを想定して選ぶ

グッズを買っても、いざ使おうとしたときに使い方が分からなかったり、役に立たなかったりすれば、備えていなかったのと同じ。「買うときは実際に手に取って試し、買ったらすぐ初期動作を確認して。家族と一緒に災害時を想定しながら、使う練習をしてみるのもいいですね」
【POINT3】いつも使うものを多めに備えて日常に溶け込ませておく

防災グッズはお金がかかると、備えるハードルが高くなりがち。「災害が増えている今、防災グッズを押し入れの中に放置するのは時代に合っていません。無理なく日常的に備えておけるよう、『いつも使うものを多めに』と意識し、災害時にもすぐ使えるようにしておくこと」
【POINT4】定期的に見直して、内容や量、期限をチェック!

松永さんは毎年3月と9月に見直しをしているそう。「食料は期限が切れていないか、量が足りているかなどをチェック。トイレットペーパーも、1週間でどれくらい使うか、量と補充頻度を把握しておいて。どれだけあれば、どのくらいの期間過ごせるかが見直しのポイントです」
* * *
袋に入ったままで使ったことがない防災グッズもあるので、使うシチュエーションを想定したうえで、備えたものを実際に使ってみなくてはいけないと思いました。
撮影/松永りえ
文=徳永陽子
Information
<レタスクラブ 2025年9月号より>

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