適当に選んではダメ!いざというときに役に立つ「防災グッズ」選び方のコツとは

9月1日の防災の日を前に、災害への備えを、いま一度見直してみましょう。被災経験のある防災のプロ・松永さんは、「防災グッズは適当に選んでしまうと、いざというときに使えない」と言います。自身の経験を踏まえ、さまざまな防災グッズを試してきた松永さんが、本当に役立つものの選び方のコツを教えてくれました。

教えてくれたのは▷松永りえさん
防災収納インストラクター。2016年に熊本地震で被災。「快適な暮らしは安全な上にこそ成り立つ」と、「防災収納」を広めるため、テレビやセミナーなどで幅広く活動中。著書に『地震に強い収納のきほん』(扶桑社)などがある。
防災のプロはこう備える!防災グッズは災害時を想定して選ぶべし
飲料水
防災リュックに入れるのは500mlペットボトルにする

一番に備えておきたいのが飲料水。「一次避難に持ち出す防災リュックは重さが大事。500mlペットボトルなら手軽に持てて、衛生的に飲み切れます。自宅避難の調理用なら2LペットボトルでもOK。1カ所にまとめて置くのではなく、各部屋に分散収納しておくと安心。非常時、どの部屋にいても飲料水だけは確保できます」
各部屋に置いておくとさらに安心

劣化とホコリよけに外箱の穴は塞いで

ライト
電池式で日常でも使えるものを各所に置く

停電時、とっさに懐中電灯を探すのはたいへん。「いつもの明かりを非常時にも使えるよう、電池式で持ち運べるものや、自動で点灯するものなどを選ぶのがおすすめ。最近は停電時に自動で非常灯に切り替わる電球もあるので、買い替えの際に取り入れても」
避難経路には自動で点灯するものを

ソーラー式で蓄電、点灯するものも◎

簡易トイレ
長期間保存できる凝固剤タイプを多めに持つ

大きめのゴミ袋や防臭袋も!
簡易トイレは、初めから凝固剤の入った単体タイプと、便器にセットして使う非常用トイレがあります。「多めに備えておくなら、便器に設置し、凝固剤で固めるタイプを選んで。長期保管できますが、凝固剤が固まって使えなくなっていないか、定期的に見直しを」
凝固剤は水が流せないときの汁物の処理にも使える!

トイレットペーパー
"倍巻き"にすれば省スペースで多く備えられる

災害時、供給が滞りがちなトイレットペーパーなどの紙類。「多めに備えておきたくても限られた収納スペースに大量にストックしておくのは難しいので、倍巻きのトイレットペーパーが重宝します。ものによってはホルダーに納まらないサイズもあるので、選ぶときは注意を」
通常の巻きより省スペースで置ける!

【試してみた! 】簡易トイレ未経験の編集Sが試してみました!

「2年前に購入してそのまま保管していて、箱をあけるのも初めて。段ボールをトイレに見立ててまずは袋を設置し、凝固剤を入れたあとに水をかけると、みるみる固まりました。凝固剤は個包装でしたが、家族が多いので大容量タイプがあるとよさそう!」(編集S)

* * *
一次避難を想定していなかったので、2Lサイズの飲料水のみ準備していました。持ち運べるよう、追加で500mlサイズの飲料水を用意しようと思います。
撮影/松永りえ
文=徳永陽子
Information
<レタスクラブ 2025年9月号より>

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