アマゾン川の地下にはもう一つ巨大な河があるってホント?

アマゾン川の地下にはもう一つ巨大な河がある⁉

そもそも地球とは?元々は宇宙空間にあるガスやチリだった!/人類なら知っておきたい 地球の雑学(1)
『人類なら知っておきたい 地球の雑学』101話【全149話】


地球上で起きていること、どれだけわかる?

私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。


アマゾン川の地下にはもう一つ巨大な河がある⁉


アンデス山脈に源流を発し、南米大陸を横断して大西洋に注ぐアマゾン川。長さは6516キロメートルでナイル川に次ぐ世界2位だが、流域面積は705万平方キロメートルにもおよぶ世界1位の大河である。

このアマゾン川の地下には、なんと全長およそ6000キロメートルにもなるもう一つの大河が流れているという。

この川の存在を2011年に発表したのは、ブラジル国立天文台である。地下約2000~4000メートルの深さを流れるこの川は、アマゾン川とほぼ同じように西から東に流れているが水系は別で、地下深くで海に注ぎ込んでいる。

しかも川幅は200~400キロメートルもあるという。アマゾン川の川幅が場所によって1~100キロメートルであることと比較しても、その川の巨大さがわかるだろう。だが、地層のあいだを土砂混じりで流れているため、水流の速度は非常に遅く、1年で10~1000メートルしか進まないそうだ。

研究者らは、アマゾン地方で地下原油を探していたブラジル石油公社が1970~80年代に掘削した241本の井戸の温度データや地下水の動きを調査して、この地下大河が存在するという結論に達した。

そしてこの地下大河は、発見者であるハンザ博士の名にちなんでハンザ川と名づけられた。

かねてから、アマゾン地方の地下には大量の水があると考えられていたが、ハンザ川の存在によってこれが確認できた。アマゾン川の河口付近の海水は塩分濃度が低いが、これもハンザ川が注ぎ込んでいるためだと考えられている。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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