「結婚で絶対に譲れない条件は年収!」元CAが選んだ意外なお相手。結婚相談所の仲人が語る婚活のリアルエピソード

『本日はご成婚なり!』より

結婚を目指す人々が集まる結婚相談所。その現場には、人々の本音と建前、不安と葛藤、そして運命の出会いと感動が詰まっています。そんな悲喜こもごもの日常を描いたのが、コミック作品『本日はご成婚なり!』です。

この作品は、SNSで話題の結婚相談所「結婚物語。」のブログを原案に描かれた作品。成婚率60%以上を誇る2011年創業の人気結婚相談所の実話の数々をもとに描かれているので、フィクションとはいえリアリティのあるキャラクターやエピソードが次々と登場します。この作品のあらすじをご紹介して、原案となった「結婚物語。ブログ」の担当者・仲人Tさんにお話を伺っていきましょう。

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『本日はご成婚なり!』あらすじ


主人公は、コトブキ結婚相談所でアドバイザーとして働く相田愛美。相談所には結婚を希望して様々な人々がやってきます。

『本日はご成婚なり!』より

35歳の鎌田玲子さんは元CAの語学教師。英語と中国語を話せる才女です。お相手の条件で唯一譲れないのが年収で、自分と同じ600万円かそれ以上はないとダメとのこと。それでもプロフィールを見た男性からはお見合い依頼が殺到し、年収1千万円以上の精鋭が候補者に名を連ねました。

『本日はご成婚なり!』より

かなりの数のお見合いをこなしたものの、玲子さんが唯一気になった男性は、年収400万円のサラリーマン。人柄に惹かれてはいるものの、どうしても年収がひっかかって決めかねてしまい…そんな彼女がだした結論は?


『本日はご成婚なり!』より

またある時の相談者は34歳の山口佳恵さん。ロリータファッションに身を包んだ彼女はとても34歳には見えない若々しい外見をしていました。漫画やアニメ、男性アイドルが大好きという彼女は、自分の趣味を受け入れてくれる人であれば良いと言います。彼女は最初ロリィタ趣味を隠しながらデートを重ねますが、自分の趣味を相手に受け入れてもらえるのかどうか不安になって…。

『本日はご成婚なり!』より


原案・仲人Tさんインタビュー


――本作の中で、仲人Tさんの印象に残っているエピソードや一場面を教えていただけますでしょうか。

仲人Tさん:元CAさんの回ですね! 最初は相手の年収にこだわっていた女性が、「この人となら苦労してもいい!」と 普通の男性と成婚していくパターンは時々あります。もちろんお見合いする時には年収が気になりますが、結局ずっと一緒にいる結婚となると居心地の良さが1番ですよね。他のお見合い相手の愚痴を聞いてくれる男性なんて滅多にいないですし、本当にいい人を見つけたなという感じですね。

『本日はご成婚なり!』より


あとは「ロリータ女子」の回でしょうか。「かわいい!!」と思わず叫んでしまうビジュアルで描かれていて、読んでいてワクワクしました。モデルになったご夫婦も読んでくださっているので、きっと奥様が可愛く描かれていることにニコニコされていると思います!

『本日はご成婚なり!』より


――恋愛観、結婚観が多様化している現代ですが、仲人Tさんが考える幸せな結婚とはどのようなものでしょうか。

仲人Tさん:チームですね。一つのチームになって、手を取り合って目の前のことをこなしていく。チームがうまくいっていれば、それこそ仕事や家事や育児の割合は自由だと思います。一緒にチームになりたい相手も、人によって違うと思うんです。とにかく有能な人がいい!とか、優しい人がいい!とか。似ていても幸せになれるし、違っていても幸せになれるので、難しく考えず、色んな人に出会って、その中でいいなと思える人と一緒になってもらったらと思います。

――これから結婚を考えている人へ、また結婚相談所を訪れてみようと思っている人へ、ひとことアドバイスをいただけますでしょうか。

仲人Tさん:耳にタコかもしれませんが、今が一番若いので、若いうちに婚活は始めた方がいい! 「自分はスペックが低いから」「外見が良くないから」「性格が変わってるから」など、自信がない人もいらっしゃるかもしれませんが、20代なら「そんなの気にしないよ!」と言ってくれる大らかな人が本当にたくさんいるんです。データでも若い方が早く結婚が決まっているので、長丁場になるよりはサクッと相手を見つけたい!という方は、早めに来てほしいです!

ただ、何歳でも幸せな結婚はできます。確かに婚活自体は20代でやるのが1番楽ですが、40代でも50代でも60代でも皆結婚しているので、若い頃にちょっとのんびりしちゃった方も、今結婚したい気持ちになったなら、遅いということはないです!

『本日はご成婚なり!』より


    *   *   *

結婚相談所には、年齢も価値観も背景も異なる人々が集まります。登場人物たちは年齢や年収などのさまざまな条件の中で右往左往しますが、最後に選ぶのは「一緒に生きたいと思える人」。そのシンプルな真実が、読後にあたたかな余韻を残してくれます。

取材=ナツメヤシ子/文=レタスユキ

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