野々村友紀子さんに聞く! ハードな40〜50代をご機嫌に生きるコツ

女性にとって40〜50代は、大変な時期ですよね。体も心も大きくゆらぐなか、子どもの思春期や反抗期、高齢になった親のこと......身の周りには悩ましい問題が山積みです。穏やかに、軽やかに日々を過ごすにはどうすればいいのでしょう?
そこで、タレントやコメンテーターとしても活躍されている放送作家の野々村友紀子さんに、お話をお聞きしました。
核心をつくポジティブなコメントで、私たちをいつも元気にしてくれる野々村さん。昨年50代を迎え、今やっと自分のために生きるのが上手になったといいます。そんな野々村さんに「ご機嫌に生きる」秘訣を伺いました。
* * *

▶︎お話をうかがったのは
野々村友紀子さん
1974年8月5日生まれ、大阪府出身。放送作家。タレント、コメンテーターとしても活躍中。夫はお笑いコンビ・2丁拳銃の川谷修士さん。19歳と17歳の2人の娘の母でもある。著書に『夫が知らない家事リスト』(双葉社) ほか多数。
不安なことは先に調べて先回りをして対処

40〜50代は心も体も生活も変化する時期。次々に襲う人生のハードルを野々村さんはどう乗り越えてきたのでしょうか?
「私、昔から何でも先に下調べする癖があるんです。だから40代の前半から更年期のことも調べまくりました。実際に40代後半で周りの人よりやたら暑く感じたり、生理でもないのに気分が沈んだり、『あれ?』っていう変化を感じ始めたんです。でも、知識があったから『あ、これか』ってすぐに気づけて。小さな不調を感じたら、早く寝たり、体を冷やさないようにして先回りして対処しました。だから今のところは大きな不調もなく緩やかに過ごせています。これから本格的な波が来るかもしれないけど、もう調べてあるから大丈夫です(笑)」
更年期の備えは万全でも、家の中では思春期の2人の娘を抱えて、イライラすることも多かったと野々村さん。
「思春期の女の子が家にいるってたいへん! 朝一番に『きょう、顔変だね』とか平気でいってくるんですよ (笑) 。最初はいちいち腹を立てていたんですけど、あるとき『あ、これはこの子がしゃべってるんじゃなくてホルモンがしゃべらせてるんや』って気づいて。そう思ったら、めちゃくちゃラクになりました。思春期の娘たちも、更年期の私もホルモンに振り回されてたいへんなんやな、お互いさまやなって。『親に向かって何をいう!』って同じ土俵で戦うのをやめたら、むだな衝突がなくなって、最近はいい距離感を取れています」
家事を可視化してみたら夫婦喧嘩が激減!

野々村さんの「ご機嫌」を左右する、もう1つの大事なポイントが夫婦関係。今もラブラブなお2人ですが、数年前、夫婦の間で大改革があったそうです。
「以前はケンカばかりで、その理由のほとんどが『家事』。私が『私ばっかりしんどい!』って爆発して、夫は『俺だってやってる』っていい返す、典型的な夫婦ゲンカです (笑) 。そこですれ違いの原因を探るために、私がやっていることを全部書き出してみたら211項目も! それを夫に見せたら、『家事ってこんなにあるの!?』って、初めて私のたいへんさを理解してくれました。私たちの関係が劇的に変わったのはそのときから。それまでは『私がこんなにやってるんやから、そっちもなんかやってよ!』みたいな、漠然とした不満のぶつけ合いばかり。でも、家事を『可視化』したことで、夫が今まで気づいていなかった家事を率先してやってくれるようになったんです。そしてやってもらったらお互いに『ありがとう』と感謝を伝え合う。この好循環が生まれてから、家事でケンカをすることはほとんどなくなりました。娘たちもそんな父親の姿を見て、彼のことをすごく尊敬するようになったし、いいことずくめです」
自分なりに工夫をしながら上手に年齢を重ねていく野々村さんの生き方には、『ご機嫌』があふれています。
「年を取ると体力はなくなるし、顔はたるむし、白髪は増えるし髪はうねるし、数え上げればマイナス面はいっぱいあります。でも、この年齢になってやっと人間的に成熟して、自分を『ご機嫌』にできる生き方がちょっと上手になったかなとも思うんです。仕事も友達も、夫婦や家族の関係も、これからまだまだ変化していくかもしれません。でも今は、年を重ねた先にある『ご機嫌』な人生がとても楽しみです」
* * *
野々村さんのお話を聞いていると、年齢を重ねることも楽しそうに思えてきます。
この先ハードルがたくさん現れても、その都度自分の機嫌をとりながら、軽やかに飛び越えていきたいですね。
撮影/布川航太 スタイリング/城田 望 ヘア&メイク/栗間夏美 編集協力/山本美和
文/さいとうあずみ
Information

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