大事な物だけを残す。Vlogger・深尾双葉さんが物を手放すようになったきっかけ

「捨てる」というよりも「大事な物だけを残す」

【月曜日のウインナー】へとへとで居残り残業。もしもできたての夜食が届いたら/疲れた人に夜食を届ける出前店1(1)
『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』 1話【全8話】


石川県在住のVlogger・深尾双葉さん。6年前から始めたYouTubeでの衣食住にまつわる動画投稿が人気を博しています。現在は築35年の賃貸マンションで夫婦2人暮らし。その生活のなかでの気づきや、心動かされた瞬間、厳選した暮らしの道具。そして「物を手放す」といったテーマをメインに発信を続けています。

都内での雑貨店勤務や、金沢市で器と古道具の店を営んだ経験もあることから、かつては収集癖とも呼べるほど物への執着が強かったという深尾さん。その意識に変化が起きたのは、2024年元旦に発生した能登半島地震でした。この災害をきっかけに「物を所有する意味とは一体、何なのだろう」という気持ちが込み上げ、半ば衝動的に「物を手放す」というアクションを起こすことに。
その結果、「今の自分には何が必要なのか、本当に大事にしている物は何なのか」など、自分自身と向き合う時間が生まれ、新たな価値観とともに軽やかに暮らせるようになったそう。

「ほんとうの豊かさ」を見つめ直し、「物を手放す」ためのヒントを、深尾さんのエピソードからご紹介します。

※本記事は深尾 双葉著の書籍『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』から一部抜粋・編集しました。

「残す」という意識が手放しの鍵

物への強い執着があった手放し前

 物の手放しを始める理由は人それぞれですが、私の場合は「人生を変えたい」といった強い思いがあったわけではありません。身構えずに、心の赴くままにやってみたことが、うまくいく秘訣だったのかもしれないと今は感じています。

 能登半島地震をきっかけに一時的に物への興味を失い、収集してきた器や古道具、家具などを次々と手放しました。ですが、もともと物への思いは強く、執着といってもいいほどの情熱を傾けてきました。

 姉の影響もあり幼い頃からファッションが好きで、雑誌を見ながら「欲しい物リスト」を作り、洋服を見に出かけたりと、肝心の勉強はそっちのけで夢中になりました。当時から物を所有することに喜びを感じていたので、洋服の他にも、好きな雑誌やCD、雑貨などカテゴリーも問わずさまざまな物を集め続けていました。

 大学卒業後に上京した時には、それらを十畳のアパートにすべて運び込みました。一人暮らしの心細さや寂しさを、愛着のある大量の物で紛らわしたかったのかもしれません。収集癖といってもいいほどの強い執着を持っていた私が、物を手放し始めるとは想像もしていませんでした。

雑貨などカテゴリーも問わずさまざまな物を集め続けていた


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