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大事な物だけを残す。Vlogger・深尾双葉さんが物を手放すようになったきっかけ
「残す」という意識が手放しの鍵
物を手放すと聞くと、その言葉の通り「何を捨てるか」ということから考え始めると思います。ただ、実際にやってみると、「捨てる」というよりも「大事な物だけを残す」という感覚の方が強いのです。
物を手放すという行為は同じでも、「捨てる」と「残す」のどちらに意識を向けているかで、後々の暮らしに大きな違いが生まれると思います。
今の自分には必要ないと感じる物を手放すことは、言い換えれば、ほんとうに大切な物だけに囲まれる暮らしを手に入れることでもあります。
本棚に並ぶ本を見ればその人の好みや人間性が感じられるように、物にはその人の過去や選んだ時の気持ちが反映されていると感じます。
今、手元にある物と向き合い、「なぜ残したいのか」あるいは「なぜ手放すことにしたのか」と自分に問いかけることは、自分の人生観や価値観などと向き合う時間でもあります。今、必要な物が何なのかを判断するうちに、自然と自分の内面を掘り下げることになるのです。
私の場合、膨大な物と向き合う中で明らかになっていったのは、物に執着する理由でした。人から評価されるためだけの持ち物で固めて、自分自身を表現しようとしていたことに気がついたのです。

たとえば買い物をする時、私の喜びのピークは購入して開封する時にありました。欲しかった物が手に入って嬉しいはずなのに、「もっと人と違う物を持ちたい」といった理由で、すぐにまた別の物を手に入れたくなってしまう。SNSを見れば、新たな物の情報があふれていて、物欲は常に更新されていく状態でした。
物の力を借りて、私は素敵な人間になったのだと勘違いをしていました。発信を仕事にしているので、「私が選んだ物を見てほしい、認められたい」という承認欲求はとても強かったと思います。
夜な夜なパソコンと向き合い、惹かれた物を買い集めながらも、心の奥底にはずっとかすかな違和感があったのかもしれません。そのギャップがあったから、いつまでも心が満たされず、どこか息苦しさを感じていたのだと理解できました。
手放しの過程では、家のあらゆるスペースで物と向き合い、まるで自分自身との対話の「100本ノック」をするように、残す物を選択していきました。

著=深尾 双葉/『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』
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