子どもに自転車保険、ちゃんとかけてる?112万5千人による大規模アンケートの結果を公開します!

買い物や通勤に自転車を使っている方は少なくありません。「子どもが遊びに行くときはいつも自転車に乗っている」という家庭も多いのではないでしょうか。では、あなたは、そしてお子さんは自転車の交通ルールをきちんと理解していますか? ちゃんと自転車保険に入っていますか? ニッセイが行った「交通安全に関するアンケート」の結果をもとに、自転車の安全をめぐる傾向をレポートします!
自転車利用率がもっとも高い都道府県は、なんと大阪府!
ニッセイ(日本生命保険相互会社)は2025年3~7月、交通安全に関するインターネットアンケートを実施して、112万5342名から回答を得ました。その結果をご紹介しましょう。なお、回答した人の割合は女性が多く、年代別では50代が最多です。
まず、自転車の利用状況について聞いてみました。自転車を利用している人の割合がいちばん高いのは10代以下で、89.4%。とくに男性では9割を超えています。次が40代で84.9%。こちらは子育て中のお母さんお父さんの利用が多いのではないでしょうか。10代以下、そして30~50代全体の自転車利用率がいずれも8割を超えているのに、20代だけはやや低いのが興味深いですね。
【全国の自転車利用者数(年代別・男女別)】

続いて、都道府県別の自転車利用率を見ると、もっとも多いのが大阪府でした。次いで、埼玉県、東京都、滋賀県と続き、いずれも全国平均の80%を超えています。もっとも利用率が低いのが長崎県で、60%をやや超える程度。次いで低い順から沖縄県、福岡県、青森県、鹿児島県となっています。
比較的平坦な地形だったり、公共交通機関が発達した都府県は自転車の利用が多いいっぽう、坂道が多かったり、公共交通機関が限られるため自動車で移動することが多い県は、自転車の利用が少ないようです。
ちなみに、このグラフでバーの色が赤いのは自転車保険への加入が義務化されている都府県で、黄色は努力義務となっている道県、グレーは義務化していない県です。
【都道府県別自転車利用率】

子どものいる世帯は7割以上が自転車保険の加入している
長崎と沖縄以外の都道府県では自転車利用率が7割を超えているのですから、自転車に乗る人の安全を考えることはとても大事です。そのひとつである自転車保険への加入率は現在、どうなっているのでしょうか。
自転車保険とは、自転車事故でケガをした場合の補償と、他人にケガをさせたり物を壊したりした場合の損害賠償責任に備える保険のことです。多くの自治体で加入が義務化されていますが、加入率は66.2%と、対前年でほぼ横ばい(-0.6pt)になっています。年代別でみると20 代・60 代以上の加入率が低く、世帯別でみると「こどもあり世帯」は加入率が高くなっています。やはり交通ルールの遵守などに不安を感じる子どもには、きちんと保険をかけようと考える保護者が多いのでしょうね。
【自転車保険加入率】

では、なぜ自転車保険に加入しない方が3割以上いるのでしょうか。その理由を尋ねたところ、「必要性を感じない」が65.1%ともっとも多くなりました。一方で「義務化を知らない」は対前年で大きく減少しています(-10.3pt)。年代別でみると、年代が上がるにつれて、「必要性を感じない」の割合が増加する結果となっています。
2 年連続のアンケート回答者は9.4 万人いますが、2024 年度に「未加入」だった2.7 万人のうち、約5 人に2 人(1.1 万人)が「未加入」から「加入」へ変化しています。これは、重大な自転車事故の報道などを目にして、保険の重要性が理解されてきているからでしょう。
【自転車保険未加入理由】

重大な自転車事故の原因になりがちなものといえば、「ながらスマホ」と「酒気帯び運転」です。令和6年11月から自転車運転中の「ながらスマホ」の罰則が強化され、「酒気帯び運転」の罰則が新設されました。こうしたことを知っているかどうか聞いたところ、全体の約2 割が「よく知らない」「全く知らない」と回答しています。年代別でみると、10 代以下の認知度が低く、年代が上がるにつれて認知度が高くなっていきました。
車よりはるかに軽量な自転車であっても、危険な運転をすれば相手を死傷させてしまうことがあります。取り返しがつかないことになる前に、家族みんなでもう一度自転車の運転ルールを確認しておきたいですね。
【「ながらスマホ」・「酒気帯び運転」厳罰化の認知状況】

ちなみに、「ながらスマホ」などの厳罰化をどこで知ったかという質問には、「ニュース番組」で知ったと回答した人が約7割ともっとも多くなっています。まだまだテレビニュースの果たす役割は大きいようですね。年代別でみると、10 代以下は「学校」、20 代以下は「SNS」の割合が他の年代より高いのが特徴です。
【ながらスマホなどの厳罰化をどこで知ったか】

子どものうちにきちんと交通ルールを教えることはとても大切
交通事故抑止に必要な取組みについても質問しています。すると、「交通安全意識の啓発や交通ルールの教育」の割合がもっとも高く、続いて「道路環境の整備」、「取締り・罰則の強化」となっています。とくに10代以下で「交通安全意識の啓発や交通ルールの教育」の割合が高いので、この時期に家や学校で適切な交通教育を受けさせることはとても大切ですね。
【交通事故抑止に必要な取組み】

「もっとも心配な暮らしのリスク」という質問にも、「地震・津波」という回答が全体の50%と最多ではあるものの、次いで「交通事故」が多くなっています。子どもから働き盛りの世代ではまんべんなく2割前後の人が交通事故のリスクを感じているので、やはり自転車も事故に備えておくことが必要なのかもしれませんね。
【もっとも心配な暮らしのリスク】

※ ※ ※
自転車は小さい子どもでも乗れる身近な乗り物だけに、ついその危険性を軽視してしまいがち。保育園のお迎えに間に合わない!と急いでいるときや、いつもの道だからと油断してスマホを見ながら運転しているときに、突然事故は起こるものです。安全運転を心がけるのはもちろん、いざというときの備えもしっかりしておきましょうね!
文=高梨奈々
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