「ゲームばっかり」にならなくて済む⁉ 年末年始に熱中できる「ボードゲーム」3選【小学生以上編】

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親戚が集まるお正月には絶対コレ!専門ショップ激推し「ボードゲーム」3選【小学生以上編】

年末年始などの長期休みになると、小学生の親を悩ませる「子どもが暇さえあればオンラインゲームをしてしまう問題」。お正月に親戚が集まる席でも、子どもたちはどこかつまらなそう…。そんなときの「特効薬」といえば、ズバリ!ボードゲームです。ボードゲームは複数の人が参加し、対面でコミュニケーションを楽しむ遊び。だから、年齢の上下も性別も関係なく、年下のいとことも、ずっと年上の叔父さん叔母さんとも、大盛り上がりできるんです。今回は、ボードゲーム専門店「すごろくや」の中村有以さんに、小学生以上向けにおすすめのボードゲームを3種、教えていただきました!

【画像を見る】いちばん多くのチーズを集められるのは誰?『ねことねずみの大レース』

ボードゲームとは「会話を楽しむ」遊び

東京・神保町と吉祥寺に店舗をかまえる「すごろくや」は、世界中から集めた選りすぐりのゲームを、常時約500種類も扱っている、ボードゲームの専門店です。

「すごろくや」神保町店内

店内にはさまざまな種類のボードゲームが所狭しと並べられ、「仲間と集まるときのイベント用に」という高校生・大学生から、「孫と楽しく遊びたい」という祖父母世代まで、さまざまな人が訪れています。

広報チームの中村有以さんは、ボードゲームの魅力をこう話します。
「ボードゲームのいちばんの長所は、一緒に遊ぶ人と会話が弾むこと。ボードゲームを通じてなら、年齢が離れた人や会ったばかりの人とでも気軽に話をすることができて、すぐ仲良くなれます。しかも、手軽なカードゲーム、盤上にコマや手札を並べる大型のゲーム、小さい子どもでもできるもの、大人でもじっくり考えないと難しいものなど、スタイルや難易度もさまざまです。『このメンバーならこのゲーム』と選ぶ楽しさもあり、遊ぶシチュエーションによって楽しみ方が変わります。たとえば、いちばん年齢の低い子に合わせて、その子が活躍できるようなゲームを選んだり、ルールを調整したりと、他者への気遣いを学んだり、クリエイティビティを発揮できるチャンスにもなるんですよ」
さまざまな面で、メリットの多いボードゲーム。
大人でもやってみたくなりますよね?
では、さっそく中村さんが厳選した、小学生以上向けのボードゲーム3種類を紹介します!

『ねことねずみの大レース』

猫に追われながら道中のチーズを争奪!

『ねことねずみの大レース』 パッケージ

『ねことねずみの大レース』 ボードとこま

サイコロを振って自分の4~5匹のねずみを進めながら、追い掛けてくる猫に捕まらないように、より多くのチーズを集めるゲームです。最後のゴール(ねずみの王国)、または道中にあるボード4隅の部屋に入ると、得点チーズを獲得できます。スタート地点に近いところから1~6点と、遠くまでいくほど高得点になるようにチーズが置かれているのですが、チーズを獲得したらもうそのねずみは動かせなくなってしまうのが難しい。どのねずみをどう動かすか、何点のチーズを狙うか、といった駆け引きが大人も熱中させます。動かせるねずみがいなくなったらゲーム終了です。
対象人数/2~4人 対象年齢/4歳以上 所要時間/約20分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/24.5×24.5×6.8cm,、705g 金額/5280円(税込み)


『キャプテン・リノ』

折り曲げカードでどんどん高くビルを築こう

『キャプテン・リノ』 パッケージ

『キャプテン・リノ』 カードの種類

壁カードを折り立て、その上に屋根カードを重ねて高層建築を築くゲームです。手持ちの屋根カードを減らしながら、建物を崩さないよう慎重に積み上げていきます。ただし、のせた屋根カードの印によって、次の人の行動が変わります。方向転換の印がついていれば順番が逆回りになり、1回休みの印なら次の人は順番を飛ばされるのです。最大の難関はキャプテン・リノの印! これが現れたら、次の人は重いヒーローコマをその印の場所に置いてから建築します。高く積んでからリノの印が現われると…たいへん! 崩れたとき、もしくは最後にいちばん手札が少なかった人が勝ちです。
対象人数/2~5人 対象年齢/5歳以上 所要時間/約10分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/11.4×17.9×3.8cm、200g 金額/2200円(税込み)


『ナンジャモンジャ おしり』

謎生物に名前をつけて、覚えて、早呼び

『ナンジャモンジャおしり』 パッケージ

『ナンジャモンジャおしり』 カードの例

2015年の発売以来、小学生から絶大な人気を集めるカードゲーム『ナンジャモンジャ』の新作です。カードをめくり、描かれた謎生物ナンジャモンジャ族に、めくった人のセンスで名前をつけて、みんなで覚えていきます。同じナンジャモンジャ族が現れたら、その名前をいち早く叫びましょう。最も早く正しい名前を言い終えた人がカードをゲット。手元に集めたカード枚数が最も多い人が勝ちです。ポイントは、今回追加された「うしろ向きカード」。これが出たら、呼ぶ名前に「○○のおしり!」をつける「おしり」ルールが発動。「おしり」と叫ぶたび、とくに男子は大爆笑してくれるはずです。
対象人数/2~6人 対象年齢/4歳以上 所要時間/約15分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/7.2×10×2.5cm、97g 金額/1540円(税込み)


【ひとりの時間にはこんな絵本も…】
移動中など、みんなで遊べないときのために、分割ページの選択によって物語が変化する「ゲーム絵本」はいかが? この『はちゃめちゃバトルレース』(4歳以上。税込み2640円)では、読者はレーサーを選んで、ライバルたちと優勝カップを争うレースに参加します。3つの選択肢が書かれた分割ページを選ぶことによって、お話が枝分かれしていく、ロールプレイングゲームのような絵本です。レース中に手に入れた道具や抜かれたライバルは回転ディスクで確認でき、それがあとあと物語の展開に影響して、さまざまな結末に至ります。

ゲーム絵本『はちゃめちゃバトルレース』



ボードゲームを初めて体験する子の場合は、箱に書いてある対象年齢を1.5倍して考えるほうがいいそうです。
たとえば「4歳以上」と書いてあったら、「4×1.5=6」で6歳くらいがちょうどいいでしょう。
どのゲームがいいか迷う…という場合は、ぜひ最適なゲームが選びやすい「すごろくや」のホームページや、店舗に足を運んでみてください。
店舗では、希望を伝えれば、ボードゲームに詳しいスタッフが相談にのってくれますし、一部のボードゲームは実際に目の前で遊び方を紹介してくれますよ。

※ ※ ※ 

今回ご紹介したゲームや絵本には、ドイツやフランス生まれのものもあります。日本のゲームや絵本とはまた違うカラフルな色使いやデザイン、コマの形や感触に触れることができるのも、ボードゲームの魅力です。子どもに「スマホのゲームや動画以外にも楽しいことはある」と知ってもらうためにも、この年末年始は、ぜひ家族みんなでボードゲームにハマってみましょう!


取材と文=高梨奈々

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