お正月に余ったかまぼこ、どうしてる? 美味しく食べる方法に、目からウロコの裏技まで

今回お話を伺ったのは、「鈴廣かまぼこ」販売推進部 広報マーケティング課の松元恵莉さん。かまぼこを美味しく食べる秘訣やおいしさを長持ちさせる保存方法、アレンジレシピなどを教えてくれました。
――まず、かまぼこを食べる前に板から剥がす工程ですが、板に薄くかまぼこが残ってしまい、いつももったいないなぁと思います。きれいに剥がす方法はありますか?
「多くの方が包丁の刃を使っていると思いますが、かまぼこの身が薄く削れてしまうので、包丁の背を使ってみてください」


「3分の1くらいまで背を滑らせてかまぼこを板から外したら、あとは自然に剥がれてくるので、包丁を持つ手に力を入れすぎず、板に背を軽く当てながら進めるだけ。これで、板側にかまぼこが残らず、とてもきれいに剥がすことができます」

――板から剥がした後、包丁をカットする際のコツはありますか?まっすぐキレイに切るのが苦手で…。

「お刺身を切るときと同じように、長い包丁で1度にまっすぐに手前に引いて切るのがおすすめです。ひといきで切ることで、かまぼこにかかる摩擦を少なくできます。また、包丁を水で濡らすとなめらかな断面になり、見た目もみずみずしく、舌触りもよく仕上がりますよ」
――カットした断面がおいしさに影響するんですね!では、より美味しく食べられる厚みはありますか?
「カットの大きさによって歯ごたえが変わるため、厚みはおいしさに関わる大切なポイント。鈴廣では12mmをおすすめしています。鈴廣のかまぼこは長さが12cmなので、ちょうど10等分するとこの厚さになります」

「また、最近では15mm厚のイチョウ切りにした『厚切り板わさ』も推奨しています。かまぼこ特有のしなやかな歯ごたえやぷりっとした『足』と呼ばれる弾力がよりしっかりと感じられるので、板かまぼこそのものを贅沢に味わう『板わさ』にすると絶品です」
――かまぼこを1本食べきれなかった場合、美味しく保つための保存方法を知りたいです。
「板につけたまま、冷蔵庫で保存するのがおすすめです」


「かまぼこ板には水分をほどよく調整する働きがあるため、かまぼこ本来のみずみずしさを保ちながら、余分な水分を適度に吸い取り、カビや細菌を増えにくくしてくれます。いわば、自然の『防腐剤』ですね。そのため、板から外して保存すると、乾燥してみずみずしさが減少してしまったり、傷みが早くなったりする原因になります。鈴廣では、便利なかまぼこ専用ケース付きのかまぼこを通販限定で取り扱っていますよ」
――かまぼこ専用のケースがあるんですね!初めて知りました。

「かまぼこにぴったりの形のため、ケースに入れた時の隙間が少なく、ラップなしでも乾燥せずに保存できます。かまぼこを板に付けたまま入れることが出来るのも、魅力のひとつ」

「専用ケースがない場合は、板ごとラップでくるみ、冷蔵庫で保存するのがおすすめです」
――ちなみに、かまぼこは冷凍保存できますか?
「かまぼこの冷凍保存はおすすめしておりません。かまぼこに含まれる水分が凍ってしまい、魚の筋肉の網目構造がこわれ、ぷりぷりとした弾力がなくなってしまうためです。解凍したときにかまぼこに『す』が入ってしまい、ドリップによってかまぼこの水分も抜けてしまいます」
食べきれなかったかまぼこは、こう食べる♪アレンジレシピ
1本の板かまぼこには、なんと約7匹の魚が使われていて、魚肉のたんぱく質がたっぷり。さらに、肉や乳製品などと比べて脂肪分が低いうえ、消化がよく吸収されやすいため、良質なたんぱく源としてとっても優秀です。免疫の活動や身体を温めるのに欠かせないたんぱく質は、寒さが一層厳しくなる今の季節や、お正月で疲れた胃にピッタリです。
松元さんに、簡単なアレンジレシピを教えてもらいました!
<アレンジレシピ1>中華風かまぼこ七草粥

鶏ガラスープの素を加えたお米を、炊飯器のおかゆモードで炊きます。スーパーなどで売っている七草パックを塩ゆでしてから粗く刻み、かまぼこは薄いいちょう切りに。炊き上がったお米に混ぜ合わせ、仕上げにごま油をかけて、刻んだゆずをのせ、白ごまふれば完成!
松元さん
「お正月料理で少し疲れた胃をやさしく温めるメニュー。かまぼこは消化がいいので、身体に負担をかけることなく栄養が摂れます」
<アレンジレシピ2>かまぼこのポテトサラダ

12mmの厚さに切ったかまぼこを6枚用意し、12mm角のさいの目に切ります。セロリときゅうり、玉ねぎはスライサーで薄く切り、じゃがいもは茹でて熱いうちにゴロゴロ食感が残る程度につぶします。かまぼこと野菜にマヨネーズとわさび漬けを加え、さっくり和えたら完成です。
松元さん
「あと一品に重宝します。かまぼこの食感がアクセントになりますよ」
<アレンジレシピ3>かまぼこの卵とじうどん

かまぼこを12mmの厚さに切り、さらにいちょう切りに。つゆは沸騰したら溶き卵を回し入れ、軽く混ぜて卵が固まったら火から下ろします。器に茹でたうどんとかまぼこ、つゆを盛り付け、ネギと生姜をのせて出来上がり。
松元さん
「一息つきたいときに。シンプルでやさしい味わいです」
さらに、定番のわさび醤油以外にも、おすすめの調味料があるのだとか!
その調味料とは…?

「ぜひ、オリーブオイルをつけて召し上がってみてください。」

「オリーブオイルの『苦み』や『辛み』が薬味の役割を担い、かまぼこの旨みや風味を引き立て、まるでカルパッチョのような味わいを楽しむことができます。さらに、口の中でかまぼことオリーブオイルが絡み合い、のどごしが良くなります。自然と喉を通っていく心地よさは新感覚です!」
かけるだけでいつもと味わいが変わるので、気軽に試すことができますよ。
もっと食べたくなる、かまぼこの魅力がいっぱい♪
かまぼこを美味しく食べるための切り方や保存方法、さらにはアレンジレシピまで!まだまだ知らない、かまぼこの魅力がたくさんありそうですね。

今回お話を聞いた「鈴廣かまぼこ」は、江戸時代からかまぼこ一筋の伝統を守る老舗メーカー。国家資格を持つ「かまぼこ職人」が、厳選した調味料を使用し、魚本来の味を活かした保存料に頼らないかまぼこを作り続けています。
WEBサイト「かまぼこのある暮らし」では、かまぼこの美味しさや魅力、日常の食卓での活用法を提案しているので、ぜひチェックしてみて。
記事を参考に、今まで以上に美味しく、楽しい、かまぼこの食べ方を見つけてみませんか。
取材・文/松田支信
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