「家事にもお金を払うべき」 道徳の授業時に出た子どもの発言に共感の声

仕事をすれば給料をもらえますが、家の中でどんなに家事を頑張っても報酬は得られません。そんな中、ある子どもが「家事にもお金を払うべき」と発言して話題になっています。
母親の愛は無償?「お母さんのせいきゅう書」
4月23日放送の「クローズアップ現代+」(NHK)では、今年度から教科化された「道徳」を特集。授業では子どもたちが“お母さんのせいきゅう書”について意見を出し合いました。
教科書に掲載された“お母さんのせいきゅう書”に出てくる「たかし」は、自分がしたお手伝いのお駄賃として、母親に500円を請求。母親は何も言わず、500円とともにたかしに1枚の紙を渡します。紙に書かれていたのは、「病気をしたときのかん病代」「食事代と部屋代」といった項目。しかしすべての請求額が“0円”で、紙を見たたかしの目からは涙があふれるといった内容です。
先生から問いかけられたのは、「母親がどんな気持ちでたかしに請求書を渡したのか?」という問題。子どもたちは「お母さん」の気持ちになり、なぜお金を請求しなかったのか考えることに。
多くの子どもからは、「私の宝物はたかしだから、お金なんてもらわないよ」「お金はいらないから、たかしの成長を見せてね」といった意見が出ます。ところが1人の男の子は、「子どもっていいな。えらいことをするとお金がもらえるから、私も子どもがいいな」と発言。クラスメイトに笑われ、涙をこぼして黙ってしまいます。
実は男の子の家庭は共働き。仕事をしながら家事をこなす母親のことを思っての意見でした。手元のメモには「私は0円なのよ。お母さんの気持ちになってみなさいよ」といった内容も。男の子は、「お母さんは家事をしてもお金をもらえないから、お金をもらいたいという気持ちがあって請求書を出したと思った」と真意を説明しました。
これに対し、視聴者からは「家事労働に対価って、めっちゃ鋭い意見」「みんなが『母の愛は無償』みたいなことを言う中、よくぞ! と思った」「あの子の主張は決して間違いではない」「人間らしい、リアルな回答だよね」といった反響の声が。共働きで頑張っている母親を思う男の子の優しさに胸を打たれる人が続出しました。
家事に対する報酬が欲しい女性は約6割

では、実際に家事をしている女性の意見はどうなのでしょうか? 「ワタベウェディング株式会社」が昨年行ったアンケート調査によると、既婚女性の58.2%が「家事を行うことでお金を得たい」と回答。世代別に見ると40代が50.7%、30代が62.7%、20代が61.2%と、どの世代でも過半数の女性が「給料が欲しい」と思っていることが分かります。
SNSでは、「家政婦だって家事をしてお金がもらえるんだから、自分も欲しい」「『旦那の稼ぎで食ってる』とかいうなら、家事に対する明確な報酬がないのはおかしいよね」「労働しているんだから賃金が発生してしかるべき」といった声が上がっています。しかし一方では、「感謝の言葉があればお金はいらない」「旦那も家事をやってるから、お互いさまってことで」という人もいて、意見が分かれているよう。
それぞれの家庭によって事情は違いますが、納得できる形を見つけられるといいですね。
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