親切心での声かけが危うく“事案”に? とある幼稚園職員の悲し過ぎる体験

“不審者”と“親切な人”をどうやって見分けるの?


昨今は不審者による「声かけ事案」が数多く報告されており、誘拐などの重大な事件につながることも。しかし親切心で子どもに声をかけた人が不審者と間違われてしまうケースもあり、人々を悩ませているようです。

子どもに声をかけられない時代に?


6月9日の「読売新聞」朝刊に、とある幼稚園職員(75歳)の投書が掲載されました。記事によると信号待ちをしていた同職員は、ランドセルを背負った女の子に「お帰りなさい。車に気をつけて、おうちに帰ってね」と声をかけたのだそう。しかし女の子は防犯ブザーを鳴らして逃げ出してしまい、職員は投書の中で「やはり、おせっかいだったろうか」と反省しています。

これにネット上では、「この職員さんは何も悪くない! 逆に犯罪を減らすためにはこういった声かけが大事!」「『気をつけて』って善意で声をかけたのに… これはかわいそう」「昔は“すれ違う人には挨拶しなさい”って教わったのに、今は違うんだね」と同情する声が上がっていました。

しかし一方で、「今はここまで警戒しないといけない世の中だからね。女の子も『知らない人に声をかけられたら防犯ブザーを鳴らす』って教えられてるんだと思う」「声かけも大切だとは思うけど、最近は誰が悪い人なのかなんてわからないから難しいところだよね…」「女の子も幼稚園職員も悪くない。こんな世の中にした犯罪者が悪い」といった意見も。

また「今後はよその子には一切声をかけられない時代になるんだろうな」「“人を信じるな”って教えなきゃいけない悲しい世の中になってしまった」「もう転んだ子どもを見かけても不用意に助けられないよね」と嘆く人も少なくありません。

「声かけ事案」の特徴とは?


【写真】数々の事例に見る「声かけ事案」のパターン


ホームセキュリティーなどを提供している「セコム」の公式サイトでは、「声かけ事案」の事例を警視庁のホームページなどからピックアップして紹介。不審者の“声かけ”は、いくつかの種類に分けられるそうです。

例えば「助けを求める・脅かす」というパターン。こちらは「路上でうずくまっている男から『足をくじいた。自転車に乗せてくれ』と声をかけられた」「路上で『お母さんが病院に運ばれたから車に乗って』と声をかけられ、肩を掴まれた」「帰宅中、『リュックについているお守りは良くない燃やした方がいい』と声をかけられた」などの事例が報告されていました。

その他には「子どもが欲しがるもの・興味を持つもので誘惑」「親切を装う、親しげに近寄る」などのパターンに当てはまる事例も。“不審者”と“親切な人”をどのように見分けるのか、実際の事例から学べることは多いのではないでしょうか。

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