舞台裏を知っても怖いものは怖い!? “お化け屋敷”に込められた職人のこだわり

怖いと分かっていても、つい入ってしまう“お化け屋敷”。ひとたび足を踏み入れて後悔する人も多いかもしれませんが、そんなお化け屋敷はどのようにして作り上げられていくのでしょうか?
昔ながらのお化け屋敷に熟練のこだわり
8月19日に放送された「ゲンバビト」(TBS系)では、お化け屋敷の舞台裏に密着しています。カメラが最初に潜入したのは、『丸山工芸社』の三代目で古典人形師の丸山誠さんの製作現場。これまで「浅草花やしき」などおよそ700ものお化け屋敷を手がけていて、棚にはおどろおどろしい生首がずらり。
丸山さんのこだわりは、「子どもから大人、年寄りまで見られる“昔ながら”のやり方」。丸山さんは『道の駅 どまんなか たぬま』に設置されていたお化け屋敷も手がけ、その舞台裏にカメラは迫りました。
「鬼」が倒れてくる角度にこだわった丸山さん。子どもの視点で見ると、鬼が襲ってくるような迫力があります。またお化けが見えるタイミングもあえて短くして、お客さんに全体を想像させることで恐怖感を演出。コースにもこだわる丸山さんは入り口にゆるやかな上り坂の橋を設置し、「上がっていくと長い感じ。恐る恐る歩いていく」と意図を明かしています。
番組では、横浜にオープンした“廃病院”がコンセプトのお化け屋敷も紹介。従来のお化け屋敷とは違ってお客さんはベッドに縛られ、そこにお化けが脅かしにくるという斬新なスタイルでした。
ホラーアトラクションプロデューサーのマイケルティー・ヤマグチさんは、まず壁にスプレーを吹きつけて血しぶきを再現。さらに手のひらに塗料をつけて倒れながら壁に赤色を重ねていき、苦しんでもがいたような手形を残していきます。さらにヤマグチさんが特殊メイク・演技指導を施した“お化けアクター”に加え、“被害者役”も投入。客に扮したアクターが一緒に悲鳴を上げることで、恐怖心をさらに増幅させる効果を狙いました。
「お客さんの反応が糧。悲鳴が一番気持ちいい」と語るヤマグチさん。視聴者も映像を見ているだけで震え上がったようで、ネット上には「ちょっと待って、作り物って分かってても夢に出てきそう」「舞台裏見ても怖くて絶対お化け屋敷行けない…」といった声が相次ぎました。
お化け屋敷を科学的に検証

過去に放送された「所さんの目がテン!」(日本テレビ系)では、お化け屋敷を科学的に分析。生理学研究所の教授・柿木隆介先生とともに、“進化系お化け屋敷”を体験する企画が放送されています。
柿木隆介先生によると恐怖を感じるのは脳にある“扁桃体”で、「この後に恐怖が待っているかも」と想像するだけでも活性化しやすくなるといいます。恐怖のメカニズムを理解している柿木先生でしたが、実際にお化け屋敷を体験すると「理性じゃ恐怖はコントロールできない。これだけ研究してもダメなものはダメ」と語っていました。
また「冷めた夫婦仲は改善するのか?」をテーマにした検証も行い、会話も少なくなった結婚25年目を迎える夫婦が参加。お化け屋敷に入ると自然に会話が増えて最後は寄り添いながら出口を迎え、妻は「付き合ってたときと同じ気持ちに。少し戻ったかなという感じ」と心境の変化が。東京未来大学の大坊郁夫先生によると、親和的なコミュニケーションにより「私たちは親しいんだ」と恋人時代のことを思い出し、さらに親和性が促進されると解説しています。
ひと口にお化け屋敷といっても、その裏には奥の深い世界が詰まっているようです。その魅力を知ることで、これまでと違った視点でお化け屋敷を楽しめるかもしれませんね。
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