高額な離檀料、面倒な手続き… お寺と檀家の間で“墓じまい”を巡ったトラブル急増中

永代供養の進出によって、墓石を所有しない人が増える昨今。最近では“墓じまい”をする人も増えており、その件数は過去最高を記録しています。最近では、お寺と檀家の間でこんなトラブルも発生しているようで…?
墓じまいにまつわるお金のトラブルとは
8月16日放送の「Nスタ」(TBS系)では、近年急増中の“墓じまい”について特集。墓参りができないなどの理由でその墓を返還することを“墓じまい”と呼び、寺の檀家を抜ける際にお金のトラブルが多発しているといいます。
墓じまいをするためには、もちろんお寺の協力が必要不可欠。お寺の印鑑や「埋蔵証明書」の発行などが必要となるのですが、その際に高額な“離檀料”を要求されることがあるそうです。中には700万円の離檀料を請求されたというケースも。
墓じまいの件数は年々増え続けており、2007年にはおよそ7万件だったのに対して2016年は9万件以上にのぼります。墓じまいをする理由としては、「東京で働くようになったので墓も都内に移したい」「自分自身が高齢になり墓を継ぐ人もいない」といったものがあるそう。
墓じまいの手続きでは、まず新しい受け入れ先に「受け入れ証明書」を提出。自治体には「改葬許可申請書」を発行してもらい、現在の管理者から「埋蔵証明書」を取得しなければなりません。ひとことで“墓じまい”といっても、そこまでの道のりは簡単ではないようす。
番組を見ていた視聴者からは、「改葬にまで手続きが要るのか… 面倒すぎる」「手続きが面倒な上に、高額請求もされたらたまったもんじゃない」などの声が多く上がっています。中には「墓じまいの手続き中だけど、とにかく面倒。必要書類の中には入手困難なものもある。住所移動の手続き程度に簡素化してほしい」といった意見も。
「墓じまい=供養行為を行わない」は間違い?

実際に墓じまいを行った人たちは、お墓を返還したあとの遺骨をどうしているのでしょうか。「全国石製品協同組合」が実施した“墓じまいについてのアンケート調査”では、墓じまいを行った男女141名のお墓事情が明らかにされています。
まず“墓じまいの理由”で最も多かったのが、「継承者がいない(62.8%)」という回答。大多数の人が継承者問題による墓じまいだったことが分かりましたが、その一方では「継承者はいるが子どもに迷惑をかけたくない(6.6%)」という理由でお墓を返還したとの声も。
続いての“墓じまいをした後の遺骨”については、第1位に「新しいお墓を建てて納骨した(42.3%)」がランクイン。第2位には「納骨堂への収蔵(16.1%)」、第3位には「永代供養墓(14.6%)」が選ばれています。一見「墓じまい=供養行為を行わない」というイメージが強いですが、ほとんどの人が“お墓の引っ越し”として墓じまいをしていることが判明。
墓じまいをする理由や目的は様々のようですが、できればスムーズに手続きを済ませたいものですね。
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