巷のウワサ、鵜呑みにしてない? 老後&年金の落とし穴に注意!

老後や年金について、「こういう方法がいい」と巷で言われていることがあります。しかし、自分がキチンと理解して行動しないと、逆に損になってしまうことも!
不安の募る老後の生活資金について、経済評論家で株式会社マイベンチマーク代表取締役の山崎元さんと、ファイナンシャルプランナーで株式会社生活設計塾クルー取締役の深田晶恵さんに教えていただきました。
老後に気を付けたい4つの落とし穴!
Q.1:今はとにかく、iDeCoがいいんでしょ?
A.1:60歳まで下ろせないことを念頭に
老後に備えて個人で貯めるなら、税制優遇を受けられるiDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAがおすすめです。投資商品には、株式のインデックスファンドで、手数料が安いものを選びましょう。課税所得がある人は、iDeCoが優先ですが、60歳まで引き出せないので、解約する可能性がある人は、つみたてNISAを活用しましょう(山崎さん)。

Q.2:テレビで見た海外移住、物価も安いしよさそう
A.2:日本も空き家が増えて人手不足になりそう
老後に年金が受け取れるようになったら、家賃も物価も安い海外に移住したいと思っている人も多いでしょう。しかし、現地で病気になったときの健康保険の問題や、生活習慣の違いといった問題があります。日本はこれから人口が減って空き家も増えて人手不足になるので、日本にいてもいいんじゃないかと思います(山崎さん)。

Q.3:退職したら、とりあえず銀行の窓口へ相談に行きます
A.3:いちばん相談してはいけない相手…かも
退職金が出るとなぜか銀行から電話がかかってくるのは、銀行員は退職金がいくら入ったか知っているからです。銀行の窓口で「退職金の運用にいい商品を教えてください」といってはいけません。売り手に都合のよい商品を買わされ、高い手数料を取られます。客としては丁寧に扱ってくれるので気分はいいですが、結局カモになるだけです(山崎さん)。

Q.4:支給額が増えるから、70歳からの繰り下げ受給がいいよね
A.4:70歳まで働けるのか、確認を
通常65歳から受け取る年金を70歳から受け取り開始にすると、受給額が42%アップします。しかし、70歳まではどうやって暮らすの?という問題があります。夫が繰り下げをすると、加給年金がもらえなくなりますし、70歳以降は受給額が増えた分、健康保険料、介護保険料、税金も上がるので、実質的には42%アップとはなりません(深田さん)。
老後&年金に関するこんな落とし穴には要注意! 逆に、理解しておけば具体的に行動することができます。「本当に大丈夫かな?」とちょっと立ち止まってチェックしてみることが肝心です。
イラスト=村田エリー 取材・文=生島典子 監修=山崎元、深田晶恵
Information
経済評論家、株式会社マイベンチマーク代表取締役、楽天証券経済研究所客員研究員。著書に『お金で損しないシンプルな真実』(朝日新聞出版)など多数。
教えてくれたのは:深田晶恵さん
ファイナンシャルプランナー、株式会社生活設計塾クルー取締役。著書に『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』(ダイヤモンド社)など多数。
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