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血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜか 眠れないほど面白い地球の雑学(88)【連載】
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血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜか
手首をはじめ、体のあちこちを走っている血管は青い色をしている。血は赤いのに、どうしてあんな色をしているのだろう。血管そのものが青いのだろうか。
血管自体は、白や半透明で青いわけではなく、じつはこの疑問については科学的にもはっきり解明できていない。しかし、外から見える血管はほとんどが静脈だということに原因がありそうだ。
血液が赤いのは、血色素のヘモグロビンが含まれているからで、ヘモグロビンは酸素と結びつくことでより鮮やかな赤い色になる。動脈を流れる血液は酸素を豊富に含んでいるため鮮やかな赤だが、静脈を流れる血液は酸素が少なく二酸化炭素を多く含んでおり、動脈を流れる血液に比べると青黒い色をしている。
動脈は、体の深いところを通っているので外側からは見えないが、静脈は皮膚のすぐ下にあるためよく目につく。中を流れているのが静脈血であるうえ、皮膚や血管の壁を透かしているので、青く見えるのではないかと考えられているのだ。
学校の理科室にある人体模型や図鑑では、動脈が赤、静脈が青で表されているが、これはわかりやすくするためで、実際にあのような色ではない。
人体でも、赤い血管を見ることのできる場所がある。それはまぶたの裏側で、アカンベーをするときのように下まぶたを引っ張ると、薄い粘膜を通して毛細血管が見える。毛細血管は動脈と静脈がつながったものだが、その管も薄いので、鮮やかな赤い色をした血の色が見えるのだ。
また唇が赤いのも、薄い膜のすぐ下を通っている血の色によるものである。
著=雑学総研
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人類なら知っておきたい 地球の雑学
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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。
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