頭痛や耳鳴り、不眠、肌荒れ…その不調の原因は「首こり」かも!
自律神経、血流、リンパも首こりが不調を招きます
「首こりの原因は、大半の場合、首の姿勢の悪さです。首は自律神経が集中している部位のため、こった状態を放っておくと、体のさまざまなところに不調が現れます」とは、細野クリニック院長の細野周作先生。
首がこりやすいのには理由があります。首の筋肉は複数が寄り合うようにして骨(頸椎・けいつい)を包んでおり、おのおのは細くて伸縮が少ないのが特徴。平均5㎏前後ある重い頭を支え続けることで、常に過度な緊張状態を強いられています。その上、日常生活に多いうつむく体勢による負荷は、通常時の3倍とも。
また、常に外気にさらされることでの冷えによっても、首の負担は増します。疲労やこりといった症状は自覚しにくいため、気付いた頃には悪化していることも。肩や腰の痛みがあったら、首もこっていると考えましょう。
首こりによって起きる不調の一つ目は、副交感神経の阻害によるメンタルの問題です。首の筋肉がこると、副交感神経が圧迫されて自律神経失調状態になり、頭痛やめまい、さらにはうつになることも。
二つ目は、首の骨が圧迫されて筋肉がこわばることによる血流の悪化。こりや疲れだけでなく、脳や臓器に新鮮な血液が行き渡りにくくなります。
三つ目が、首周りのリンパの流れの停滞。老廃物が上手に排出できなくなり、むくみや肌荒れなどが現れます。首のトラブルはあらゆる不調の原因だと理解して、首こりの予防と改善に努めましょう。
頸椎は神経の出入り口。全身を整えるための司令塔です
首は、脳と体をつなぐ全ての神経の通り道です。 首の部分にある7つの骨を頸椎といい、この骨の中には中枢神経である脊髄が通っています。この脊髄から分かれた末梢(まっしょう)神経は、全身の筋肉や内臓につながっており、体調を整えるのにとても大事な役割を担っている部位です。下の図は、頸椎と体の各器官・働きとのつながりを表したものです。

首の不調を放置すると起きる不調は、便秘、肥満、アレルギー症状、かみ合わせの悪化、高 血圧、鼻づまりなど、実にさまざま。イライラや不安感、さらに進行するとうつなど、メンタル面のトラブルも。これは、副交感神経の働きが妨げられるために現れる症状です。
また、猫背やストレートネック(本来、前側に向かってゆるやかにカーブを描く頸椎が直線的に変化した状態)、骨盤の前傾・後傾なども見逃せません。骨格が歪んでいると、必要以上に大きな負担が首にかかり、さらなる不調を招きます。ストレートネックになると、肩こりや腰痛、手足のしびれ、めまいなどが現れ、頸椎ヘルニアのリスクも高まります。
下記に、首の不調が原因で起こる体のトラブルを挙げてみました。心当たりのある症状があったら自分の体を見直してみましょう。
【首の不調で起きる症状は こんなに!】
頭痛、耳鳴り、眼精疲労、めまい、ふらつき、鼻づまり、歯ぎしり、あごの痛み、かみ合わせの悪化、顔のたるみ、肩こり、腰痛、便秘、肥満、アレルギー症状、高血圧、むくみ、腕の痛み、不眠、動脈硬化、うつ など
監修=細野周作 文=笑(寳田真由美) 撮影=齋藤ジン
※この記事は『毎日が発見』2018年2月号に掲載の内容です。
Information
細野クリニック院長。国立東京医科歯科大学卒業後、東京都済生会中央病院などを経て独立。最新の栄養療法と骨格アライメント治療を用い、病気を未然に防ぐ「未病」に重点をおいている。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/齋藤ジン
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※この記事は毎日が発見ネットに掲載された情報です。
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