子ども部屋の掃除代、1ヶ月の食事代を支払わせる お金に強い子どもに育てる方法(3)【連載】
子ども部屋の掃除代、1ヶ月の食事代を支払わせる
「働かざる者食うべからず」。日本には、いいことわざがありますね。
家族は社会における、最小単位のチーム。みんなで協力して、家に貢献するのは当たり前。お金を稼いでくることができないのであれば、掃除や片づけなどの家庭内労働で貢献すべし。これが我が家の基本ルールでした。
「ねえ、たまには僕の部屋の掃除をしてよ」
「やってあげてもいいけど、お金払ってよね」
これ、本当にあった親子の会話です。母の言い分としては、ビルの清掃スタッフがお給料をもらっているように、誰かが自分のスキルを提供すれば、そこには必ず費用が発生するのが当たり前。ボランティアでもない限り、タダでやってもらえることなんてないと思いなさい、というのです。
お金を払うくらいなら、自分でやります。これが僕の選択でした。小学生になれば完璧ではないかもしれないけど掃除機はかけられますし、拭き掃除だってできます。特に日本の場合、学校で生徒が掃除をする習慣があるわけですから、できないはずがありません。
もしかしたら我が家でも、僕の掃除が行き届かないところは母がこっそりきれいにしてくれていたのかもしれませんが、僕の掃除の仕方について注意されたことはなく、僕は僕なりのやり方で部屋の掃除をしていました。そのあたりが、母の上手なところだったと思います。
また、我が家はさすがにそうではなかったのですが、ユダヤ人の同級生の中には1ヶ月の食事代を親に払っている友だちがいました。その子の家も、家の仕事をすれば対価としてお金をもらえるシステムを採用していて、そうやって稼いだお金から、母親がつくってくれた食事の代金を支払っていたそうです。
家の仕事をしなければ自分の手元にはお金がないわけですから、3食にありつくために、その子は一生懸命家庭内労働をして、また効率よく稼ぐためにやり方を工夫していたといいます。さらには、ルーティーンの仕事だけでは飽き足らず、両親へのマッサージを自主的に行い、定期的に臨時収入も得ていたそうです。それなりの貯金ができていたので、食いっぱぐれたことは一度もなかったと言っていました(笑)。
「さすがに私のうちではちょっと……」と思われる方も多いと思いますが、掃除代にしろ、食事代にしろ、リアルにかかっているお金ではなく「家庭内の適切なレート」で金額設定をすれば、あながち無謀なメソッドではないです。たとえば、子どもが手伝いをして無理なく稼げる1ヶ月の金額が1000円だとすれば、子ども部屋の1ヶ月の掃除代は200円、食事代は300円といったように決めればいいでしょう。あくまで、掃除や食事は無償で提供されるサービスでないことを子どもに伝えることが大切です。
著=酒井レオ
Information
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著者:酒井レオ(さかい・れお)
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガル日系アメリカ人。ワシントン大学卒業後、JPモルガン、コマース銀行(現TD銀行)を経て、バンク・オブ・アメリカに入社。史上最年少で「全米No.1」の営業成績を達成し、30代前半でヴァイスプレジデントに。その後、NPO法人「Pursue Your Dream Foundation(PYD)」、「PYD Japan」を設立し、グローバルビジネス教育の世界へ転身を果たす。
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