法律の専門家がアドバイス! 夫の死後に起きやすい「義実家問題」への対処法

思いがけない、夫の突然の死を描いたマンガ『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』が話題を集めています。夫亡きあとも夫の身内は親族。それゆえもめ事も多く、義実家問題は避けて通れないよう。最悪は法的措置を執ることもあるとか。実際に多い相談について弁護士の佐藤みのりさんに聞いてみました。

扶養の問題


【義父母を扶養したくない ← 養う義務はありません! 】

経済的に支えてもらっていた、面倒を見る人が誰もいないなど特別な理由があると家庭裁判所から扶養義務を命ぜられてしまう場合が。心配なら姻族関係終了届を出して法的に縁を切って。

夫の突然の死によって妻の本音があらわになる!? 専門家にアドバイスをいただきました


家の問題


【義父母と一緒に暮らすのはムリ ← 自分が出ていくのは自由です】

夫名義の二世帯住宅に義父母と同居しているケースでは、よほど問題がないかぎり義父母に出ていってもらうのは困難。遺族年金や夫の遺産の2分の1以上は妻に渡るので、そのお金を元に自分が出ていくほうが現実的。

【画像を見る】旧姓に戻せるって知ってた?


名前の問題


【姓を戻してリセットしたい ← 復氏届は簡単に出せます】

夫の死後、旧姓に戻したい場合は「復氏届」を出すことで戻れます。ただし、子どもは亡くなった夫の戸籍に入ったままなので、子どもも同じ戸籍にするには新しく戸籍を作り直す必要があります。

お墓問題についても知っておこう


お墓の問題


【夫の家のお墓に入りたくない ← お墓は自由に選べます】

お墓と戸籍は法的に無関係。夫の姓を名乗ったまま別のお墓に入ってもかまいません。そのために姻族関係終了届を出す必要はなく、逆に届けを出したからといって必ずお墓が別になるということもありません。

夫の死によって、あらわになる妻の本音。でも、自分が前向きに生きていくためには、きちんと対峙する必要が! 万一の場合に備えて、知っておきたいことばかりです。

編集協力=佐藤由香

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Information

教えてくれたのは:佐藤みのりさん
弁護士。慶應義塾大学法科大学院修了。2015年、佐藤みのり法律事務所を開設し、男女問題、子どもの人権や法律問題を中心に活動。共著に『夫の死後、お墓・義父母の問題をスッキリさせる本』(日本実業出版社)がある。


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