“日本唯一”で年商7000万円! 再び脚光を浴びる「8mmフィルム」

近年のレトロブームに乗って、昭和時代のアイテムに注目が集まっています。
「写ルンです」が再び人気を獲得しているように、実は“8mmフィルム”にもスポットが当たっているのをご存知でしたか?
8mmフィルムに残された貴重な映像
3月24日放送の「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)では、“誰もやっていないのに成功した日本唯一の店”を特集。
東京都墨田区にある日本で唯一の8mmフィルム現像店「レトロエンタープライズ」が紹介されました。
昭和7年に登場した8mmフィルムは、「プロでなくても手軽に映像を撮れる」と昭和40年代に人気が爆発。
子どもの成長記録や旅の思い出にと、1台約5万円の8mmフィルムカメラがピーク時には32万台も売れたほどでした。
ところがホームビデオカメラの登場で売り上げが急激に下降し、2012年に8mmフィルムそのものの製造が中止されてしまいます。
先細りとなった8mm業界ですが、レトロエンタープライズ社長の神山隆彦さんによると年商は約7000万円。
どのような客が利用するのか観察していると、さっそく年配の男性が訪れます。
約50年前に亡くなった父親の未現像8mmフィルムを神山社長に託していて、仕上がったフィルムを受け取りにきたそう。
男性の自宅で映写機にかけると、なんと80年以上も前の上野動物園の様子が収められていました。
次に来店した20歳の専門学生は、8mmフィルムを使った実習で短編映画制作にチャレンジ。
味わいのある独特な映像が撮れるとあって、授業をきっかけに8mmフィルムにハマる若者が多いと言います。
レトロエンタープライズでは、8mmフィルムを製造するオリジナルの機械も設置。
35mmフィルムを分割して作った8mmフィルム「レトロX」を販売しています。
レトロXで撮影された映像は、まるで昭和時代に撮影したようなトーンになるのが特徴。
神山社長は「8mmフィルムの文化が元に戻ってきているということで、非常に嬉しい状況になっています」と明かしました。
再び脚光を浴び始めた8mmフィルムに、視聴者も興味津々だったようす。
ネット上には「80年以上も前の風景がちゃんと記録されていたなんてすごい!」「私も子どもの頃しょっちゅう父親に撮ってもらってたなぁ。思い出して泣いちゃった」「レトロXの映像、ほんとレトロ感が魅力的で使ってみたい…」といった声が寄せられています。
“映画フィルム”の長い歴史を知る!

映像記録フィルムは、映画撮影に使われてきた長い歴史を誇ります。
東京都中央区にある「国立映画アーカイブ(NFAJ)」は、そんな映画文化の歴史を知ることができる日本で唯一の国立映画専門機関。
“70mmフィルム”映写機を備えた日本唯一の上映ホールもあり、昨年10月に映画「2001年宇宙の旅」70mmフィルム版が限定上映されて大きな話題を集めました。
同施設では4万8000冊以上の映画図書が所蔵されていて、4階の図書室でその多くを閲覧できます。
さらに7階の展示室では、常設展「NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史」を展開。
貴重なフィルムカメラや映写機のほか、映画ポスターや映画人の遺品など多岐にわたる資料がずらり。
同展では月に1度、研究員やゲストによるトークイベントも開催されているのでチェックしてみてください。
デジタルとはひと味違った魅力を放つ映像用フィルム。その手で触れてみませんか?
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