ライバル同士が強力タッグ!“常温保存可能”の笹かまぼこが登場

おせちや茶碗蒸し、お吸い物など幅広いレシピで活躍する“かまぼこ”。
今年1月に画期的なかまぼこが登場し、4月放送の「ふるさとの夢」(TBS系)で誕生秘話が紹介されました。
常温保存を可能にした技術って?
宮城県気仙沼市にある老舗かまぼこ店の「かねせん」。
東日本大震災で被災したため仮店舗で営業していますが、4代目のSさんは「笹かま業界の人がみんな欲しくて欲しくて仕方がなかったものを開発して、商品化できた」と言います。
そんなSさんが訪ねたのは、宮城県南三陸町にある老舗かまぼこ店「及善商店」の6代目・Oさん。
「かねせん」と「及善商店」はライバル会社にあたりますが、SさんとOさんは2017年に共同で新会社「三陸フィッシュペースト」を設立。
常温保存可能の笹かまぼこ「旅するかまぼこ」を今年1月に発売し、月1万袋以上を売り上げました。
ところでライバル関係の2人は、なぜ手を組むことになったのでしょうか。
実は大震災でOさんは店舗から工場、自宅に至るまですべて失うことに。
将来への不安を抱えていたところ同じ思いを抱くSさんと出会い、新会社の話が出てすぐ設立に至ったそうです。
そんなSさんとOさんは、常温保存可能の笹かまぼこ第2弾「ほたての」を4月に発売。
番組では製造工場を訪ねて、「ほたての」ができるまでを紹介しています。
常温保存を可能にしたポイントは真空包装後の工程で、レトルト殺菌装置を使って加圧加熱殺菌。無菌状態にした上で、最後は手作業でパッケージングして商品が完成しました。
“常温保存可能の笹かまぼこ”誕生秘話に、視聴者からは「大震災の裏で熱い物語が誕生していたのですね…」「すべて失ってなお手を取り合える人同士が出会えて良かった」「ライバルが手を組んだとは胸アツ。ぜひ食べてみたい」といった声が寄せられています。
かまぼこは加熱方法によって分類される!?

“かまぼこ”と聞いてよく思い浮かべるのは、板に乗った紅白模様の板かまぼこですよね。
「板かまぼこ」と「笹かまぼこ」には、いったいどんな違いがあるのでしょうか。
「全国かまぼこ連合会」公式サイトによると、板かまぼこや笹かまぼこ、さらには「さつまあげ」や「はんぺん」などの魚肉練り製品は全て「かまぼこ」。
魚肉の加熱方法で種類をわけることができ、板かまぼこは“蒸す”、笹かまぼこは“焼く”に分類されます。
ちなみに「Q&A」コーナーでは、「かまぼこ板はなんのため?」という質問に回答。
かまぼこが板つきになったのは安土桃山時代からとされていて、成形のしやすさや持ち運びに便利といった理由があるそう。
また蒸したり冷やしたりするときに、余分な水分を吸ってくれるので腐敗防止の効果があると紹介されていました。
普段なにげなく口に運ぶかまぼこですが、かまぼこ作りのこだわりを感じながら味わってみてはいかがでしょうか。
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