時間とお金がムダなサービス残業の悪 月収15万円だった現役介護士の僕(7)
【副業禁止の正社員では稼げない】
時間とお金がムダになるサービス残業
派遣で残業がないことによって生まれる時間は膨大なものです。
たとえば毎日2時間サービス残業をしていた20日間勤務の人なら、派遣になり残業時間がゼロになると月40時間の時間ができます。年にしたら約480時間(20日分)になります。
時給1000円で換算すると、年に48万円の損失になります。この金額は非常に大きいと思いませんか? サービス残業は本来あったはずのお金や時間を自ら手放すことになります。「福祉職の正社員は稼げない」のは、賃金が低いことに加えて、本来得られるはずのお金をサービス残業によって得られなくなるからです。
柔軟な働き方ができない
福祉の仕事は体力仕事です。仕事が終わってクタクタになっている状態では、他のことに手をつける余力はありません。僕も正社員で働いているときは、毎日の仕事に疲弊して、副業のブログをほとんど書くことができませんでした。
副業にコミットしたいなら、派遣で労働時間を調整し、残業をせずに定時で帰り、確保した時間で作業をすることをおすすめします。毎日2時間サービス残業をしている人が派遣になれば、月間約40時間超の時間が手に入ります。その時間を副業に充てることで、ある程度の成果が出る可能性はありますよね。

さらに生活費を抑えて1ヵ月の生活費を落とせば、労働日数を少なくしても生活でき、週4日勤務も可能。「副業をする時間が欲しい」なら、その選択は有意義です。正社員では労働時間の調整は難しいですが、派遣なら、「シフト固定」や「時短勤務」や「労働日数の調整」も可能。自分が求める労働形態を得られます。
【正社員の昇給額<<副業収入】
介護職の昇給やリーダー手当は低い
経団連(日本経済団体連合会)の調査によると、労働者の平均昇給率は2%だそうです。これは多いのか少ないのか? 僕は少ないと断言します。
たとえば年収300万円の人が2%昇給したところで、年収は306万円にしかなりませんし、月収だと5000円増えるのみです。しかもこれは平均値なので、一部の高所得者が平均値を引き上げている可能性があります。真ん中の層の数値で見ればもっと低いかもしれません。
僕が正社員時代にいた施設では、昇給は基本的になく、役職についたら手当てがプラス支給されるシステムでした。リーダー職で月に5000~1万円、主任で1~2万円、部長クラスで3万円~。この金額を知って僕は「何年も経験して評価されてこの額?」とがっかりしました。
逆に役職についたら夜勤の回数が減らされて収入ダウンしてしまうこともあります。現場からしたら「出世するのはコスパが悪い」と感じます。さらに仕事へのモチベーションは下がり、管理職の席の譲り合いが起こり、管理職になると退職してしまうようになります。
また、役職につくと、その分、他の職員より責任が重くなります。
・入所している顧客の管理
・職員の業務内容やシフトの管理
・問題が起こると現場にすぐに駆けつける
などの責任が生じるのに、普通の職員と数万円しか給料が違わないのではモチベーションは低下します。管理職の給料の底上げは急務です。
ここで副業の話に戻しますが、僕は上京する1年前にブログを始めて、3ヵ月で月2万円の収入を得ることができました。この2万円は福祉職の管理職でもらえる手当てと同じぐらいです。リーダー手当や主任手当よりも多いです。そう思うと、副業の月数万円はかなり大きい。年間にすると24万円の収入アップになり、昇給額よりも多くの額を手に入れることができます。
ちなみに副業で年20万円を稼ぐことができれば、確定申告する義務が出てくるので、副業のために使ったお金を経費にして節税対策もできます。すると稼いだ24万円以上の利益をもたらしてくれる可能性があります。
副業の月5万円は賞与額より多い
もし月に5万円を副業で稼ぐことができれば、年間60万円になります。60万円は月収15万円の人の4ヵ月分で、ボーナス額と同じくらい。役職手当や昇給で得られる水準を突破します。
給料の水準は職場によって異なりますが、単純に毎月使えるお金が5万円増える生活は魅力的です。5万円あれば近場に旅行することもできるし、たまに贅沢することもできるので、生活の満足度を上げることができます。

出世のために望まないサービス残業をするより、副業をして1万円でも自分で稼ぐ力を身につけたほうが将来の利益につながります。上司を見てもサービス残業で身を挺して働いている人が出世する傾向がありますが、出世のために使う労働時間外の時間を、副業に充てて1万円でも稼いだほうが効率的だと思います。自分の力でお金を稼ぐと見える世界が変わるし、一度結果が出ると「さらに頑張ろう」というモチベーションが高まり、さらなる利益につなげていくことができます。

著=深井竜次/「月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方」(KADOKAWA)
Information
『月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方』
Twitter@tantan4423
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