結婚して秒でサレ妻『旦那がマッチングアプリでやりとりしてる相手は嫁です』気になる夫とのその後

ひどい目にあったとき、必殺仕置人やら恨み屋やらの第3者が懲らしめてくれるのは、フィクションのお話(アンダーグラウンドな界隈にはリアルにあるのかもしれないけど)。
では、もし私たちがパートナーに裏切られたら?
探偵に頼んで素行調査をする?
こっそり持ち物チェック?
もちろん、それもアリでしょう。しかし、今どきは「監視用・潜入アカウント」を作るなんて方法もあるようで……!
出会い目的で使われる「マッチングアプリ」。夫がそれを使っているようだ? という疑惑から始まる、衝撃の物語『旦那がマッチングアプリでやりとりしてる相手は嫁です』。これは自らの実体験をインスタグラムへアップし、大反響となり、コミカライズされてコミックエッセイとなった作品です。発売を記念して、手に汗握る潜入調査を自ら繰り広げた作者(原案)のもなかさんに、お話を伺いました。

――改めてお伺いしたいのですが……コレは本当に実話でしょうか?
はい、ノンフィクションです。残念ながら(笑)。
まさかまさか、私の体験が書籍化されるとは夢にも思いませんでした。
この展開でインスタユーザーの方だけでなく、より多くの方に読んでもらえるようになった! という嬉しさもありますが、それ以上に大きいのは、書籍化されたことで、「旦那へ密かにリベンジが果たせたんじゃないか?」という気持ちです!

――この作品が世に出たことにより、もなかさんの夫だけでなく世の浮気経験者が反省するきっかけになると、さらに喜ばしいですよね。
さて一般的にパートナーに浮気された場合「忘れてしまいたい」「人に知られたくない」と思う人も多そうなのですが、もなかさんがあえて「Instagramで赤裸々なストーリーを配信」という手段を選んだのは、どんなお気持ちだったのでしょう。
自分ひとりでは、抱えきれなくなったんだと思います。
新婚で祝福してもらった直後に浮気されたということもあり、身内やリアルな友達には惨めで相談できませんでした。
それなら匿名で、インスタに気持ちを吐き出そう、と思ったのがきっかけです。


――作品にはそのあたりの葛藤も描かれていて、読んでいるこちらの胸も痛くなってくる展開でした。しかしそれ以上に、圧倒されたのがもなかさんの行動力! 疑惑発生後、スピーディーに「なりすまし潜入調査」という突撃作戦を繰り出す、そのパワーは一体どこから沸いてくるのでしょうか。
もともと好奇心旺盛なタイプなので、潜入捜査とかスパイごっこみたいで楽しそう……という気持ちもありまして(笑)。
それに「旦那がマッチングアプリをやっているかも?」とわかったとき、まず何よりも怒りの感情がこみ上げて来たんです。
作中にもありますが「絶っっっ対に、こらしめたる!!」という勢いで、潜入捜査を始めました。
うちの旦那は「バレなきゃOK精神」の持ち主。
ですから自ら過ちを悔やんで改心することはないだろうとわかっていたので、「放っておく」という選択肢はありません。なんとしても証拠を突きつけ、性根を叩き直すしかないと思ったからです。

――そこから始まる、怒りのデスロード!
レタスクラブニュースで掲載された回の読者コメントには、「潜入捜査応援するわー!」「こんなに根気よく気づかれないように証拠集めできるのは素晴らしい」という応援や、「むかーし父親の携帯にマッチングアプリがあったのを見てしまったこと思い出した」なる類似体験談など、様々な声があふれていました。もし自分が「パートナーの行動が怪しい」と感づき同じような状況に陥ったとき、潜入調査とまではいかなくとも、すぐにできる効果的な「釘さしテクニック」なんてあるのでしょうか?
そうですね、 相手が携帯をいじっている時に、無言でじーっと見つめる事ですかね。
「私は全部知ってるねんで〜」という不気味な雰囲気を漂わせながら(笑)。
実際、うちの旦那はそれで私が何かを察していると、恐怖を感じていたようです。

――そこでやめておけばいいのに、それでも突き進んでしまうのがもなかさんの旦那様……。こちらもまた、ある種のパワーがみなぎっておりますね。
さて一緒に暮らしながら、相手に対する疑問や不満、また浮気の疑いについてうまく「切り出すコツ」などを知りたいという人も多そうです。また、ウソに逃げず「本当のこと」を白状してもらう秘訣は?
浮気疑惑については、言い逃れできない証拠をつかむことだと思います。
私はマッチングアプリに潜入して証拠を掴みました。証拠なしに中途半端に問い詰めても、苦しい言い訳をしながらのらりくらりかわす男性も多いと言いますし。
うちの旦那みたいなタイプは特に、です。

――苦しい言い訳! そういえば巷でもこんな話を聞いたことがあります。
深夜に2名で利用した履歴が記載されている飲食店のレシート→言い訳「男性の同僚と行った(甘いカクテル系ばかり飲む男友達なのか?)
風俗店のポイントカードが財布に入っている→言い訳「会社のフロアに落ちてて、知らずに拾った」(なぜ自分の財布に入れる⁉)etc.
巷にも「そんなわけあるかい!」というみえみえな言い訳があふれていますよね。もはや秒でバレる嘘を吐く人は、一周まわって正直者なのかもしれません。本書はもちろん、元ネタであるインスタグラムでも反響がすごかったようですが、どんな声が印象に残っていますか?
私と同じようにアプリに潜入してから、旦那さんと待ち合わせをしたという方のエピソードです。
なんと旦那さんとの待ち合わせ場所へ、自分の両親と一緒に登場して地獄に突き落としたという!
これ、私もやりたかったです(笑)。
――レタスクラブニュースのコメント欄に、自分の夫も心配になってきた…という声もありまして、もなかさん流「こんな行動は怪しい」という項目があれば、ぜひ教えていただきたいです。
ありきたりですが、普段と違う行動をし出した時は要注意だと思います。
急に香水をつけ始めた、美容院に頻繁にいく、服装の好みが変わった、帰りが遅くなったなど。
うちの場合は、LINEで普段絶対に使わないような有料スタンプを使い始めた事が、浮気を疑い始めたきっかけです。
これは旦那が浮気候補相手の気を引こうとして、相手が興味ありそうなスタンプや、相手と同じスタンプを購入していたようです。

――素晴らしい洞察力です。スマホ時代の、浮気チェック講座! とか開けてしまいそう。「浮気は病気」という意見も多数ありましたが、「浮気を繰り返す男性」についてはどう思われますか?
おっしゃるとおり、病気だと思います。長期的な治療が必要でしょう。
ただし、お薬(躾?)で症状が出ないよう、制御することは可能だと思っています。
――その薬が一時は効き、ひとまず危機は乗り越えたという展開を見せる終盤ですが、もなか様の選んだ道について、改めてお伺いできますか。
私は離婚せず、旦那と再構築する道を選びました。
が、この選択が正しかったのかどうかはまだわかりません。
まだ旦那のことを許していませんし。こんなクソ旦那ですが、仕事に対する姿勢など、尊敬できる点もありますし、頼りになるところもあるので、このままもう少し夫婦してみようと思いました。
私自身は今回の件でだいぶ肝が据わった気がするので、もし今後旦那がまた裏切るような事があれば、なんの迷いもなく離婚という道へ方向転換する可能性は大いにあります。
しかしそうならないよう、しっかりと手綱を握り、旦那を調教(?)していこうと思います!!

――本書の続編が出ないことを、祈ります! 最後に、浮気に思い悩む女性たちにかわり「浮気をしている(していた)男性」へお言葉をいただけますでしょうか。また、世の浮気に悩む女性たちにエールをお願いします!
絶賛浮気中の殿方。気付かれていないと思ってるのはアナタだけです。
女の勘は本当に怖いほど当たります。その浮気、今ある全てのものを投げ打ってでもやる価値ありますか?
よく考えて行動しないと、とんでもない制裁を受ける事になるかもしれませんので、くれぐれもお気をつけ下さい。
そしてひとりで誰にも相談できず、パートナーの浮気に悩んでいる方。
その思いを、何かしらの方法でぶちまけてみてください。私は匿名でSNSで発信したという形ですが、本当に本当に救われました。
同じような悩みを抱えている人がたくさんいて、自分だけじゃないんだと思えたし、応援やアドバイスをたくさんいただいたお陰で、ここまで立ち直る事ができました。
どうかひとりで思いつめて心と体を壊してしまわないようにしてください。
――このメッセージはもちろん、男女を逆転させてもどんなカップルにも言えることでしょう。浮気する側に事情はあるケースもあるでしょうが、少なくとも本書はリアルな「浮気された側の気持ち」を知ることができる、人間関係の参考書と呼べそうです。また、イマドキの「狩り場」を知ることができるので、浮気予防のヒントも見つかるかも。さらに本書のエピソードに驚くか、「あるある」と頷くかを語りあうのも手。さて、あなたはどちらでしょう? 全国の悩める方々、ぜひもなかさんの奮闘にパワーをわけてもらいましょう!
文=木下頼子
Information
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