病気回復した夫が再就職したのに、貯金どころか支出増のわが家【お悩み相談】

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回は旦那様の金遣いに困っている「わたあめ」さんのお悩みです。

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◆相談者プロフィール

わたあめ(42歳女性)

45歳の夫と15歳の息子と暮らす42歳のパート主婦です。

お悩み相談


私は42歳のフルタイムのパートで働く主婦で、3歳年上の夫(45歳)と高1の息子(15歳)が1人います。

夫が3年前に命にかかわる大病をして、働けなくなりました。

当時専業主婦だった私にとって、精神的にも経済的にも頼りにしていた夫が病に倒れたショックは、かなり大きなものでした。

特に経済的には唯一の収入減が断たれてしまい、わずかな貯金だけでは長引くだろう夫の入院費や今後の生活費がまかないきれるはずもなく、お金の工面をどうすればいいのか途方にくれました。

しかし、幸いすぐに近所で手取りで17万円ほどのフルタイムのパート仕事が見つかり、私は就職。夫も最長1年半は傷病手当をもらうことができるとのことで、生活のめどが立ちほっと一安心しました。

その後、夫は1年半傷病手当をもらったのち会社を辞めて、今度は失業保険をもらいながら自宅からリハビリに通い、療養生活をしていました。

そのかいもあって最近ようやく回復し、1年ごとの契約更新の事務職ですが、再就職を果たすことができました。

病気の後遺症で半身に少しマヒがあり、障害者枠での採用だったため給料は手取りで12万円ほどと以前の1/3以下ですが、それでも家計は大助かりです。

これで少しは貯金ができると喜んでいました。

ところが、フタをあけてみれば、それが甘い考えだったと思い知らされたのです。

弁当代・たばこ代・つきあいの飲み代のほか、気が大きくなった夫が通販で趣味のパソコンの周辺機器を頻繁に買い物したりして、貯金できるどころか赤字状態。夫が社会復帰できたのはとても嬉しいのですが、返って支出が増えてしまい途方にくれています。

貯金がほぼできない状態で、子どもの教育費(大学進学等)や自分たちの老後の資金などが心配です。夫には、「お医者さんから、たばこやお酒は控えるように言われてるでしょ?」とそれとなく支出を減らすように言ってはみるのですが、夫はどちらもやめる気配はありません。

いったいどうやって支出を減らし、貯金を増やしていけばいいのが分からず悩んでいます。

自尊心のリハビリに寄り添い、段階的な回復を目指して


大変な状況の中、これまでよくご家族を支えてこられましたね。

ご主人様が社会復帰され、やっと安心できると思っていたはずが逆に負担が増えてしまったということで、落胆されるお気持ちもとても分かります。

すでに相当頑張っていらっしゃる状況ではあるのですが、あともう少しご主人様のリハビリに付き添うつもりで、段階的な改善を目指してみるのはいかがでしょうか。

お仕事もできず何年もわたあめさんに頼りっきりになっていた間、ご主人様は肉体的だけでなく精神的にも大きなダメージを受けていたと思われます。

特に一家の大黒柱としての自尊心は、収入がなくなってしまったことで大きく傷ついたはずです。

現在の浪費気味の行動は、自分で稼いだお金を自分で使えるという地点からプライドを再構築している、つまり精神的なリハビリを重ねているとも考えられます。

そのため、「前よりもお給料が少ないから」「体にもっと気をつけないといけないから」というマイナス方面の理由では反発が予想されます。

それよりも、「回復した分頼らせて欲しい→節約に協力して」というプラス方面の理由で接するほうが、リハビリ的にも効果的なのではないでしょうか。

不安や焦りも大きいと思いますが、現状は後退ではなく前進中です。

進展は少しずつになると思いますが、なんとか頑張ってみてください。

一日も早く安心して暮らせる日が戻ることを祈っております。

なお、障害の状況によっては障害年金や公的保障、生命保険の一部特約などが利用できる可能性もありますので、一度チェックしてみるといいかもしれません。

◆回答者プロフィール

ノラ

家計総合アドバイザー。ライフプランの作成から日々の節約のコツまで、これまで300件以上の家計に関する相談を解決。FP2級、住宅ローンアドバイザー資格有。

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