今はまだ大丈夫。でも、コロナ禍が長引いたときの収入が不安で…【お悩み相談】

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回は今後の家計が心配だという「オーロラ」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

オーロラ(46歳女性)

大学3年と高校1年の娘を持つ会社員です。母子家庭です。

お悩み相談


事務をしています。一応月給制なので今のところは給料に変動はありませんし、在宅勤務や交代制勤務ではなく生産量は通常と変わりありません。

しかし、工事現場の封鎖やイベント、テーマパークの中止で出荷が滞っていて、倉庫担当からは在庫がいっぱいだとの悲鳴を聞いています。

ボーナスが減ることはまちがいありません。

全国的に状況が改善してきてはいるものの、もし今後工場内でコロナ感染者が出ると2週間の生産停止です。そうなるとボーナスどころか月給も減ることでしょう。

10万円の給付金はありがたいですが、足りないことは確かです。

子どもたちは2人とも私立の学校なので、授業料の問題もあります。臨時で貸与してもらえても返す当てがないので、目先のことを考えずに借りることに不安があります。

学費の支払期限の延長申請もできますが、ズルズルと支払いを先延ばしにするのは嫌です。

また、家は県営住宅なので毎月家賃の支払いはありますし、学校が休校でオンライン授業なのでほぼ1日中電力を消費していて、前年同月に比べてかなりアップしています。

食費ももちろんアップしました。

コロナが収束してもすぐには経済は回復しないでしょう。しばらくは薄給の生活が続きそうです。わが家は母子家庭なので、私の収入だけが頼りです。

実家の両親は健在ですが、年金暮らしなので援助はしてもらえません。

マスクが買えないと言えばネットで高いマスクを買って送ってあげたり、支払いが多い時にはお金を貸している状態です。

私の収入が減れば実家への支援もできなくなり、両親は路頭に迷ってしまいます。

わが家だけの問題ではないとは分かっています。多くの家庭でそうなのでしょう。

ただ、今から節約していかなければと不安にかられています。どうすれば少しでも今後の対策ができるでしょうか。

完璧を目指すのではなく「できること」に集中を


お1人で2人のお子様を養っているだけでなく、ご両親の援助もしていらっしゃるとのこと、本当にお疲れ様です。

多くの責任を負ってらっしゃる方ほど、今の状況は大きな負荷になっていらっしゃることと思います。

ただ、ご相談を拝見する限り、実際に問題が起こっているというより、先が見通せないことによる不安がストレスになっていらっしゃるようです。

今は自分でコントロールできない部分については一旦諦め、「今できること」に集中してみてはいかがでしょうか。

社会のあり方やお仕事について先が見通せないことなどは、実際問題努力や工夫でどうにかなることではなく、悩み続けても答えが出ないばかりか不必要な不安を生んでしまいます。

それよりも、たとえば固定費の見直しを行ない家計のコンパクト化を図ってみたり、今後もしものときに利用できそうな支援策や社会制度などをチェックしておくなど、今できる対策を探してみましょう。

ひとつずつの効果は薄くとも、積み重ねることで次第に大きな違いになってきますし、「やれることはやっている」という自信にもつながります。

学費についても、安易な借り入れをしたくないという気持ちも分かりますが、ひとまず受け入れた上で計画を立てたほうが結果として楽なのではないでしょうか。

どうなっていくのか見通しにくい現状では、完璧な家計管理を目指すよりも、破綻だけはしないようにやり過ごして落ち着いてから立て直すという冷静さや計画性が重要です。

不安で大変なこととは思いますが、巻き返しのときを辛抱強く待ちましょう。

◆回答者プロフィール

ノラ

家計総合アドバイザー。ライフプランの作成から日々の節約のコツまで、これまで300件以上の家計に関する相談を解決。FP2級、住宅ローンアドバイザー資格有。

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