お金教育の一環として、一家団欒にはモノポリーか人生ゲーム お金に強い子どもに育てる方法(8)【連載】
一家団欒にはモノポリーか人生ゲーム
週末、酒井家の一家団欒に欠かせなかったのが、ボードゲームです。特に熱中したのは、世界中に愛好家を持つ「モノポリー」です。「モノポリー」は、1935年にアメリカで発売されてから、世界100ヶ国40 言語で発売されていて、約2億5000万セットも売り上げている王道のボードゲームです。不動産物件の売買をメインに、プレイヤー同士でお金の交渉をしたり、大人も子どもも関係なく、対等な立場で駆け引きできる面白さがあります。
日常生活では何をやっても歯が立たない父と同じ土俵に立ち、せめてゲームの世界では勝ちたいと思って自分なりの戦略を練り、運に味方されたり見放されたりしながら勝負を挑むのは、とてもスリリングでワクワクしました。
それに加え、我が家では母お手製の換金表があって、「モノポリー」で稼いだお金を現実のお金に換金して親バンクに貯めておくことができたり、家を建てるなどゲームの内容に沿ったタスクをクリアできれば、ご褒美リストにあるジュースなどを親バンクの預金の中から買うことができるといった、プラスアルファの要素でも楽しませてもらっていました。
もしかしたら、こういうお楽しみがあったから、僕はお小遣いがなくても不満を持つこともなく過ごせたのかもしれません。
両親からしたら、「モノポリー」はお金教育の一環という意味合いもあったのだろうと今は思います。けれど、僕たち兄弟が飽きずに取り組める仕組みを考え、やらされている感を抱かせなかったのは、自分の親ながらすごいなと感心せざるを得ません。そして何よりも、平日は仕事で忙しい両親が、週末になると一緒にボードゲームを囲み、その場を離れずずっと一緒にいてくれることもうれしかった。
日本では、「モノポリー」よりも「人生ゲーム」が人気のようです。こちらは運の要素が多分にあるようですが、就いた職業によってお給料が違うこと、お金がなければ負債が増えていくことなど、ルーレットを回しながら楽しくお金に触れることができそうです。
いずれにしても、家族みんなが対等に戦えるのがボードゲームのいいところです。デジタル化が加速している現代だからこそ、昔ながらのボードゲームは新鮮で、いつの時代でも子どもは夢中になって遊ぶはずです。
また、ボードゲームをやると、その人の性格がそのまま表れるのも楽しい要素のひとつです。一攫千金を狙いに行くタイプ、堅実を貫くタイプ、戦略家、楽天家、激昂(げきこう)型……。子どもの性格を理解する上でも役立ちますし、本人としても、自分はこういう人間だということを少しでも早いうちから知っておくことは、決して損にはなりません。
たかがボードゲーム、されどボードゲーム。今度の週末にでも、ぜひ、楽しんでください!
著=酒井レオ
Information
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著者:酒井レオ(さかい・れお)
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガル日系アメリカ人。ワシントン大学卒業後、JPモルガン、コマース銀行(現TD銀行)を経て、バンク・オブ・アメリカに入社。史上最年少で「全米No.1」の営業成績を達成し、30代前半でヴァイスプレジデントに。その後、NPO法人「Pursue Your Dream Foundation(PYD)」、「PYD Japan」を設立し、グローバルビジネス教育の世界へ転身を果たす。
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