医師と掃除のプロ直伝!菌・ウイルスに負けない掃除術「風邪なんかひいてる場合じゃない!」(1)

今回教えてくれたのは…
(左)菌・ウイルスの掃除に詳しい掃除のプロ▷瀬戸島実千代さん/家事代行サービスCaSyのカリスマスタッフ
(右)菌・ウイルスの生態に詳しい医師▷丸山友紀先生/小児科医
菌・ウイルスを家から退治する三大原則
一、掃除をするときは、換気をすべし!
「舞い散った菌やウイルスを吸わないように」

菌やウイルスは部屋の隅や家具のすき間などに潜み、掃除をすることで舞い散ります。
部屋が密閉されていると逃げ場がなく浮遊し、吸い込む原因に。まず窓をあけて!
二、気づいたら、ホコリはすぐに取り去るべし!
「菌はホコリを食べて、住みかにして成長する」

ホコリには人の髪や皮脂、食べかすなどのたんぱく質が含まれ、細菌やカビが生きるのに最適な環境。
これらの病原体が繁殖する前に、ホコリはこまめに取り去って。
三、アルコール除菌スプレーをフル活用すべし!
「アルコール濃度60%以上で強力な殺菌力を発揮」

すべての菌やウイルスを殺菌するのは困難ですが、手から手や口へと広がっていく菌やウイルスの一部は、アルコールで感染ルートを断つことが可能です!
この時期ぜひ、用意しよう!欠かせない2大アイテム
アイテム1▷アルコール濃度60%以上のアルコール除菌スプレー
60%以上の濃度があると数秒間で強力な殺菌力を発揮し、インフルエンザ対策にも効果的といわれています。

家じゅうどこでも除菌・抗菌ができて二度拭き不要。
素早く強力に除菌でき、天然抗菌成分が抗菌効果を持続。
アルコール除菌どこでもクリーナー 30ml/フマキラー

院内感染予防や介護現場用に開発され、一般家庭向けに販売。
銀イオンの力で除菌長もち。
Hydro Ag+アルコールスプレー 200ml/富士フイルム

ノロクリアプロテイン®を配合したキッチン用アルコール除菌スプレー。
100%食品由来。
K Blanche 200ml /キユーピー
アイテム2▷使い捨て可能な雑巾
拭き取った菌やウイルスを別の所に塗り広げては意味がないので、掃除のたびに新しいものを使うようにして!

いらないTシャツなどの布を約15㎝四方に切ったお手製の雑巾なら、お金をかけず、リサイクルにもなります。

DIYや掃除のお供に吸水性と吸油性にすぐれたペーパー。
スコットラグズホワイトロール55カット/日本製紙クレシア

ぬらして絞れる布のような素材で、洗って繰り返し使用OK。
けばだちにくく、破れにくい。
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル61カット/日本製紙クレシア
ノロ対策に備えておきたい!次亜塩素酸水スプレー
ノロウイルスやロタウイルスなど、胃腸炎につながる病原体はアルコールでは効果がないので、次亜塩素酸水で撃退を!

食品添加物から作られ、キッチン用品や赤ちゃんのおもちゃにも使用OK。
消臭効果あり。
ノロキラーS 400ml /インターコスメ

菌やウイルスが大量増殖しやすい最強アジト!トイレとキッチンから退治しよう
菌やウイルスは「手で触って口に入る」のが感染ルート。
家の中で菌たちが最も増殖しやすく、手で触れる機会も多い2大スポットを攻略せよ!
最強アジト1=トイレ「やっかいな菌やウイルスのテーマパーク」
胃腸炎が流行する冬は、特に感染予防を第一に考え、アルコールと次亜塩素酸水での予防掃除が重要!
【用意するもの】

・トイレ洗剤
・ツインブラシ
・次亜塩素酸水スプレー
・使い捨て可能な雑巾
・アルコール除菌スプレー
1▷手で触れるドアノブから拭く!

アルコール除菌スプレーを吹きつけた雑巾でドアノブの外側、内側を拭く。
水栓やペーパーホルダー、流すボタンなど手で触れる部分はすべて拭く。
2▷菌が潜む便座を拭き、便器を磨く

尿はねがある便座の裏、便器の外側を拭く。
便器の縁裏にいる菌は流すときに飛び散るので、トイレ洗剤を使ってブラシで磨いて。
使用後のブラシはよく洗って乾かしたあと、アルコール除菌スプレーを。
3▷壁→床の順番にアルコール除菌

壁や床にあるホコリに、尿などが飛び、菌が増
殖。新しい雑巾に替え、便座の高さより下の
壁、床の順に拭く。便器との境も入念に!
4▷仕上げは次亜塩素酸水スプレー

ノロやロタウイルスなど、アルコールでは防げ
ないウイルス対策として、トイレの空間全体に
次亜塩素酸水を2~3回スプレーして。
トイレに1本、アルコール除菌スプレーを!便座を使う前に拭いて

心に余裕がなくて、しっかり掃除ができなくても、せめてトイレを使うときに、トイレットペーパーに吹きつけて便座を拭くだけでも抗菌効果アリです。
最強アジト2=キッチン「菌やウイルスがダイレクトに口に入りやすい危険地帯」
口から入る食べ物を扱うため、特に感染リスクが高い。シンクだけでも夜、寝る前に除菌できると安心!
【用意するもの】

・アルコール除菌スプレー
・使い捨て可能な雑巾
・マイクロファイバークロス
・排水口ブラシ
・布スポンジ
・漂白剤
1▷まずは手で触れる水栓から攻める

アルコール除菌スプレーを吹きつけた雑巾で、手で触れるハンドル部分を中心に、水栓全体を除菌。
すき間にたまった水あかも取り去って。
2▷排水口はブラシで隅々まで磨く

食品や水分など、菌の繁殖に適した条件の排水口や生ごみの受け皿は、隅まで届くブラシで入念に磨き、食中毒の原因となる菌を退治!
3▷シンクの隅は、磨いて拭き上げる

水分が残るシンクの隅は、水あかができやすい環境。
水あかには大腸菌などが繁殖しやすいため、スポンジで磨いたあとにクロスでから拭きを。
4▷排水口に漂白剤をかけて、とどめを

シンク全体をから拭きしたあと、最後に排水口全体に漂白剤を。
泡タイプなら、じわじわと液がゆっくりたれてパイプまでしっかり除菌。
せめて包丁とまな板は使うたびにアルコール除菌スプレーを!

シンクを丁寧に菌掃除できない場合は、毎回調理の前に、まな板や包丁など、調理器具にアルコール除菌スプレーをシュッとかけるだけでも感染予防に!

帰宅直後の落とし穴をチェックして、菌とウイルスを撃退!家に帰ったときこそ、ちょこちょこ除菌掃除
菌やウイルスなどの病原体の多くは、飛まつや接触などによって、外から入ってきます。
つまり、帰宅直後に感染ルートを断てば、家の中は安心!

一緒に除菌掃除にチャレンジしてくれたのは▷除菌クイーンのレタス子ちゃん
家族の健康を誰よりも心配しているが、ズボラ体質が抜けないお疲れママ。
まずは▷アルコール除菌スプレーと軍手を手の届く所に置いておく

アルコール除菌スプレーと軍手を、いつでも手の届く場所に準備して。軍手は複数枚まとめてあると便利!
帰宅したら家に入る前にコートをしっかりはたいてから玄関へ。
その勢いのまま、軍手をはめて、家の中の除菌ツアーを始めましょう!
1▷玄関のドアノブ→外から持ち帰った菌たちをストップ!

片手に軍手をはめ、アルコール除菌スプレーを吹きつけてから、玄関のドアノブをスリスリ!
2▷スイッチパネル→照明をつけると同時にスイッチパネルを除菌

液がすき間に入ると故障の原因になるので、軍手がしっとりする程度で、表面を軽く拭いて。
スイッチパネルは触れる頻度の高い所。
毎回帰宅後に除菌ができれば、菌の拡散が大幅に抑えられそう。
3▷窓の鍵部分→結露の水分を吸収し菌が増える危険地帯

冬の窓の周りは湿気を含んでいるのでホコリが付着し、菌の温床になるので要注意。
帰宅したらすぐに空気の入れ替えや戸締まりを。
〝アルコール軍手〟を活用すれば、菌やウイルスの繁殖も軽減!
手拭きタオルは菌の温床!?風邪や胃腸炎が流行する冬だけでも手を拭くのは使い捨てペーパーで!

水けを含んだまま長時間放置される手拭きタオルは、最も菌やウイルスの繁殖を拡大させてしまうことに。
冬の間だけでも、手拭きはペーパーにしてみては?
4▷リモコン→表面を軽くやさしくなでるように拭く

アルコールがすき間に入らないよう、軍手にスプレーをしたら、少し時間をおいてから拭いて。
食べ物を手づかみした指で直接触れることもあるテレビのリモコンは入念に。
5▷階段などの手すり→手すりや扉の取っ手など、よく触る場所を巡る

家の中には無意識によく触っている場所があるはず。扉の取っ手や壁なども拭いて。
軍手が乾いたらそのつどシュッとアルコールを吹きつけ、家じゅうの手すりや取っ手など、スリスリしながら歩き回って!
6▷洗濯機→ボタン部分を拭いてそのまま洗濯槽へ

スイッチパネルやホコリがたまりがちな内ぶたの周辺などを拭いて、最後は軍手を外して洗濯!
洗濯機は溝やすき間が多く、ホコリが付着しやすいため、実は菌が増えやすいスポット。
ふたの取っ手など、手に触れる部分は除菌を!
くつろぎエリアにも落とし穴が!寝る前はリビングとお風呂場にスプレーシュッを習慣にしよう

最後にもう2エリア、忘れたくないのがリビングと浴室。
夜寝る前に、カーペットやソファー、水けがなくなった浴室の壁や床にも、アルコールをシュッとして!
トイレ掃除は、ドアノブを拭くのを忘れてました~!
とりあえず「触る所を拭く!」を肝に銘じ、風邪の季節を乗り切るぞ。(編集部 三橋)
次回の「風邪なんかひいてる場合じゃない!」は風邪&インフルエンザの正しい予防法。
テレビでも大人気の大谷義夫先生にわかりやすく解説していただきます、お楽しみに!!
【レタスクラブ編集部】
Information
撮影/三佐和隆士 イラスト/オフィスシバチャン 編集協力/田中理恵 デザイン/ Beeworks
【今回教えてくれたのは】
菌・ウイルスの掃除に詳しい掃除のプロ▷瀬戸島実千代さん/家事代行サービスCaSyのカリスマスタッフ
菌・ウイルスの生態に詳しい医師▷丸山友紀先生/小児科医
協力:インターコスメ・花王・キューピー・日本製紙クレシア・富士フイルム・フマキラー・マーナ
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