他人の顔色ばかりうかがって受け答えをする娘が心配です【小川大介先生の子育てよろず相談室】

#育児・子育て 

Amazonでも好評価の書籍「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」の著者、小川大介先生が、悩める親たちにアドバイス。「うちの子のこんなところが心配」「私の接し方、コレでいいの?」など、子育てに関するありとあらゆる悩みにお答えします。連載第41回目のお悩みはこちら。

他人の顔色ばかりうかがって受け答えをする娘が心配です【小川大介先生の子育てよろず相談室】


【お悩み】


5歳の娘なんですが、もともと活発で言いたいことをポンポン言うタイプだったのに、最近は他人(特に私)の顔色をうかがって受け答えするようになってしまいました。原因としては、おそらく自粛期間中の約2か月、私があまりに怒り過ぎてしまったから。今までは平日は保育園で、土日だけ一緒だったのが、自粛期間中は文字通りずーっと一緒。テレワークで仕事をしながら子どもの面倒をみるのは本当に大変で、心に余裕がなくなり、つい怒り過ぎてしまうことが多々ありました。

例えば、習い事のフラダンスもオンラインレッスンになったのですが、途中でお菓子を食べたり、お絵描きをしたりと全然ちゃんとやらないので、「何でやらないの?やらないんだったらもういいよ。やめる?」みたいな冷たい叱り方をしてしまったり。そうすると娘も「絶対やめない!大好きだからフラダンス!」と言うんですが、心から好きというよりも、この場を丸くおさめたいというか、「好き」って言った方がいいだろうという計算で言っているように感じます。

他にも、人の反応や顔色を見て答えを変えているような節が見られるのが、少し心配です。おそらく私は、“怒るとすごく怖い”と思われているので、今後娘にどう接していけばいいのか悩んでいます。(Ⅽさん・38歳)

【小川先生の回答】


完璧な母親を目指すと、子どもに対する許容範囲が狭まる


自粛期間中のお母さんは本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。おそらく、“いい母親”、“ちゃんとできる母親”をやろうとして、一人でがんばってしまったのではないでしょうか?でもお母さんががんばろうとすればするほど、実は子どもに対して許してあげられる遊びの部分というのは狭くなっていきます。

いろいろなことが気になって、“きちんとやりたい”とか、“どうせやるならここまでやるべきだ”とか、ついつい口うるさくなってしまうのです。子どもを注意しているその裏には、「私ばっかりしんどい思いをして…」とすねている感情が隠れています。言いたくないのに冷たい叱り方や突き放し方をしてしまうのは、余裕がなくなっている証拠。「私だって休憩したい!」「私だってかまって欲しい!」という気持ちの表れです。

その瞬間は、子どもを叱りながら、実は子どもに甘えているのです。ですから、「もっと上手な叱り方、言い方をしてあげよう」とか、そこで更にがんばってしまうのは正直無理です。少し肩の力を抜いて、お母さん自身が“がんばり過ぎない”方向にシフトしていくことです。

ややだらしない妻になり、旦那さんに甘えてみる


がんばり過ぎないための一番の方法は、旦那さんに甘えること。簡単そうで、実はこれがなかなか難しかったりするんですよね。がんばり過ぎているお母さんというのは、たいてい旦那さんに対しても“弱みを見せたくない”と思ってしまっているもの。“突っ込まれたらムカつく”みたいな気持ちもあり、旦那さんに対しても立ち入らせない雰囲気を出していたりします。

でもそれだと、旦那さんも手を差し伸べにくいので、まずは自分からその殻をちょっと破ってみましょう。旦那さんに対して適度な隙を見せられるような、ややだらしない妻になることです。月に1、2回“ダメママDAY”を作るのもいいですね。

また「実は子どものことで悩んでて相談したら、こんなふうに言われちゃった」と報告してみてもいいでしょう。そうすることで結果的に、向こうから「気づかなくてごめん」とか、「もうちょっと話聞くよ」と言ってもらうのであれば、甘え下手な方にとってもハードルは高くないと思います。

とにかく、できるだけ夫婦の会話を増やし、一人で抱え込まないことです。適度に甘えてがんばり過ぎないようにすれば、お子さんに対しても心穏やかに過ごせるようになると思います。

子どもに対しても“できる母親”の仮面を脱ぎ捨てる


お子さんが顔色をうかがうような態度をとるのは、5歳という年齢的に考えると、成長の証でもあります。周りの感情に気づきやすくなってきて、以前だったら無頓着でいられたことが気になるようになってきたのでしょう。もちろん、お母さんが怒り過ぎたという自覚がおありなので、それも関係しているかとは思います。怒られてばかりだったら、それは誰だってビクビクしてしまうでしょう。

でも怒り過ぎてしまったことは、お母さんの方から謝ればいいだけ。ソファでくつろいでいるときとか、一緒にお風呂に入りながらとか、気持ちに余裕があるときに「ママ随分怒っちゃったよね、ごめんね」って言ってあげれば、それで大丈夫です。お子さんに対しても、「ママも余裕がなくって、つい嫌な言い方をしちゃったんだ」と弱みを見せるなど、“完璧な母”の殻を破っていけばいいと思います。

回答者Profile

小川大介先生
小川大介

教育家。中学受験情報局『かしこい塾の使い方』主任相談員。

京都大学法学部卒業後、コーチング主体の中学受験専門プロ個別塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。個別面談の実施数は6000回を数え、受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評がある。各メディアでも活躍。著書多数。

文=酒詰明子

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■小川先生が主任相談員を務めるサイト:中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

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